解剖&Body Browser

2013/06/05

骨盤と股関節の骨格図

前回の解剖図のついでに、骨盤と股関節の個々の骨の解剖図を。

骨盤と大腿骨(股関節)

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骨盤は寛骨と仙骨、尾骨により構成され、寛骨の寛骨臼に大腿骨の大腿骨頭がスッポリと収まって股関節が出来ています。


骨盤の骨格構成

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骨盤は寛骨と仙骨、尾骨により構成されますが、その寛骨自体も腸骨、恥骨、座骨の3つの骨から出来ています。

「Zygote Body」で、個々の骨を消して単独の骨を表示させて画像加工して図を作ったのですが、股関節の大腿骨頭の受け皿である寛骨臼って恥骨の一部だったんですね。
はじめて知ったかも。
(忘れていただけかな。謎)

 

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2013/06/04

腰割りと股関節周囲解剖図

腰割りを行う時、「股関節の動きを感じる」というのが大切になるのですが・・・。
一般の人が思い浮かべる「股関節」というのが、どうも人によってマチマチなようなのです。

というわけで、自分の復習も兼ねて解剖図をアップしてみるテスト。

今回は男性より横に広い女性骨盤とその股関節の解剖図。

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大腿骨の先にある丸いボールのようなジョイントが、骨盤横の寛骨と呼ばれる部位の丸い凹状のお皿に収まっています。

この構造や機能は、肩甲骨端凹状のお皿に上腕骨が収まっているのに酷似しています。
ついでに、股関節の動きと肩甲骨の動きは、いかなる動きも全身が協調的に連動する身体においては、両者は密接に関連しています。

単純な例では、どちらか一方の状態や機能が硬い時はもう一方も硬い、というのは治療師にはよく知られた例です。
また、股関節が顎関節と相関している、というのもよく知られた例です。

以下に前と後ろから見た筋肉の解剖図を、表層から深層まで三段階に徐々に外していった図を作ってみました。

個々の筋肉の機能については触れませんが、図でその大体の構造がイメージできるのではないかと思います。

それにしても人体3D解剖図サイト「Zygote Body」は便利で有り難いです。

・Zygote Body
http://www.zygotebody.com/


前面

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後面

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2012/05/08

あら、個別に解剖部位が消せた:Zygote Body

う~む。
やっぱりヘルプとかFAQは見ておくべきですね。(^^;

Zygote Bodyでは解剖部位を個別に隠すことが出来るのでした。
知らなかった。(^^ゞ

ブラウザ画面左のコントロールパネル最下部にある「?」をクリックすると、操作解説画面が出ます。
それによると、

・Ctrl+クリック:対象部位を隠す〔Mac:Cmd+クリック〕
・Shift+クリック:対象部位をピンで留める(表示したまま残す)

だそうです。

対象部位を隠すのはめちゃくちゃ有り難いです。

というわけで、さっそく骨盤底の臓器や筋群を横から見た図。
今回は男性骨盤と女性骨盤をキャプチャ。

邪魔な上肢と下肢はサクッと(でもないのがちょっと・・・(^^;)消し。
他にも骨盤手前の寛骨や恥骨、骨盤底筋群以外の深層筋も消してあります。
内臓はすべて表示。

・男性骨盤底


・女性骨盤底


「サクッと(でもないのがちょっと・・・(^^;)消し」と書いたのは。
間違って何もない所を単独でクリックすると、せっかく消したものが全部再表示されちゃいます。
クリックしたままドラッグして画面を回転したり上下したりするのはダイジョーブですが。

 

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2012/05/07

人体解剖3Dブラウザ「Zygote Body」を日本語で使う

姿を消していた「Google Body」が今年1月に「Zygote Body」として復活。
日本語サイトには「Zygote Body™日本語版(http://zygotebody.jp)も近日公開予定です。今しばらくお待ちください。」と書いていましたが。
相変わらず同じ文章が掲載されたまま、まだ日本語版は出ていません。

というわけで、英語には疎いぼくはGoogle Chromeの拡張機能をふたつほど入れて日本語化したり調べたりしています。

一つは「Google Translate」。

・Chrome ウェブストア - Google Translate
https://chrome.google.com/webstore/detail/aapbdbdomjkkjkaonfhkkikfgjllcleb

「Google Translate」をChromeにインストールし、下図のアイコンをクリックしておけば、クリックした部位の名称が日本語で出ます。



たまに「この日本語でホントに合ってるか?」みたいな時のために「英辞郎」を入れておくと便利です。

・Chrome ウェブストア - 英辞郎 on the WEB 拡張機能
https://chrome.google.com/webstore/detail/oonalfdoahlmjaoloddjenihohbfodme

「Zygote Body」的には、「英辞郎」だけではなく上の「Google Translate」も一緒に入れておかないと不便です。
というのも、「Zygote Body」に表示された解剖部位英単語を直接選択して右クリック(またはCtrl+C)しても、その単語は選択できないのです。

なので、あらかじめ「Google Translate」をオンにしておいて、日本語化された単語上にカーソルを合わせ。
出て来た原文表示の中の元単語を選択して右クリック。
”『英辞郎 on the WEB』で検索”を選択してクリックすると、英辞郎での検索結果が別ページに表示されます。


これはかなり便利。(^^)


 

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骨盤底(腹腔下部)の内臓および筋群

Zygote Bodyは本当に有り難いです。
今まで見ることができなかった角度から身体内部を見ることができます。

というわけで、最近骨盤底や腹腔下部の内臓や筋群に興味があるので、Zygote Bodyで探索してみました。

・Zygote Body
http://www.zygotebody.com/

まずは前方から表層筋のみを消した様子。
ちなみに、以下はすべて男性の身体です。

腹腔下部って思ったより臓器や筋肉が少ないです。
小腸と膀胱の間は大腸、結腸と続くだけで、けっこうスペースがあります。


表層筋と臓器を取り除いた図。
見慣れた解剖図です。


今度は一番深い層の筋肉のみを残した図。
肛門挙筋と腸骨尾骨筋が見えて来ました。

Zygote Bodyはいろいろな角度からグリグリ見ることができるのですが、いかんせん、上下から覗き込むような視点変更ができません。
いち部分だけを選択して他の部分が薄く表示された状態ではそれが可能だったりするのですが、今ひとつ他の臓器との関連性が見えにくいのです。
ともあれ、女性の骨盤底解剖図は多いですが、男性のそれは少なくて、こうやって肛門挙筋や腸骨尾骨筋が見えるだけでも貴重。


次は表層筋と脈管系や神経系を取り除いて、前方からアップで見た図。

それにしても、骨盤底は膀胱と大腸以外は広いスペースがあります。
あまり馴染みのない筋肉をメモ。

・梨状筋
起始:仙骨骨盤面の1~4仙骨孔の間の外側、大座骨神経孔縁および仙骨結節靱帯より
停止:大腿骨大転子の上縁

・腸骨尾骨筋
起始:腸骨の腱弓から
停止:尾骨と肛門尾骨靭帯へ


次はZygote Bodyならではのアングル。
やや後方、直腸の横から骨盤底前部を眺めた骨盤底内部の図。
はじめて見るアングルです。

直腸から前立腺を触診する様子も想像できます。
膀胱からの尿管は、この前立腺を貫いて通っているんですね。
今回はじめて知った。(^^ゞ

・尾骨筋
起始:仙骨棘から
停止:内方に扇状に広がって尾骨へ


今度は骨盤底の下後方から見た図。

肛門挙筋の間から直腸が出ていて、それが肛門へと繋がっています。
肛門挙筋について検索。

・肛門挙筋 - 1年生の解剖学辞典Wiki
http://www5.atpages.jp/motoneuron/?%E8%82%9B%E9%96%80%E6%8C%99%E7%AD%8B

肛門は、骨盤の下に開いている大きな穴(=骨盤下口)の中央にある。

排便のとき、お腹に力を入れて便を体外に押し出すが、肛門ごと体外に押し出されないように、肛門を周囲の骨から引っ張って支えているのが、肛門挙筋である。
骨盤下口の周囲は寛骨と仙骨で囲まれる。
骨盤下口をふさいでいる筋肉の壁を、骨盤隔膜というが、骨盤隔膜は、肛門挙筋や尾骨筋からできている。

肛門挙筋は、腸骨尾骨筋、恥骨尾骨筋、恥骨直腸筋からなる。

恥骨直腸筋の筋の一部は、肛門を直接取り巻くように走り、肛門を閉じる働きがあるので、その部分の筋を特に、外肛門括約筋と呼ぶ。

骨盤底筋という項目がWikipediaにあったので、それもメモ。

・骨盤底筋 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AA%A8%E7%9B%A4%E5%BA%95%E7%AD%8B

骨盤底筋(こつばんていきん)は、骨盤底を構成する深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の4つの筋の総称のこと[1]。

骨盤の下部である菱形の会陰は尿生殖三角(会陰前方部の三角)と肛門三角(会陰後方部の三角)に別けられ、肛門三角は肛門挙筋と尾骨筋からなる骨盤隔膜が、尿生殖三角は深会陰横筋と尿道括約筋で構成される尿生殖隔膜と骨盤間膜が二重に蓋をしている構造となっている[1]。
またこれらの4つの筋が共同して骨盤内蔵を支えており、骨盤底筋と呼ばれる[1]。
この骨盤筋を鍛える骨盤筋トレーニングは、加齢に伴う軽度の尿失禁の改善、予防に有効である[1]。

もう一度「1年生の解剖学辞典Wiki」から骨盤隔膜をメモ。

・骨盤隔膜 - 1年生の解剖学辞典Wikihttp://www5.atpages.jp/motoneuron/?%E9%AA%A8%E7%9B%A4%E9%9A%94%E8%86%9C

骨盤隔膜とは、骨盤の下側にあり、骨盤内と骨盤外を仕切るように広がっているいくつかの筋と腱、靱帯がつくっている膜のこと。

骨盤は主に、左右の寛骨と仙骨とが輪をつくるようにつながってできていて、上下には骨がない。
骨盤にあいた下側の穴を骨盤下口というが、ここに広がって、骨盤の下側の仕切りを作っているのが、骨盤隔膜である。
骨盤隔膜の外側(下側)には、尿生殖隔膜というもう1層の筋層がある。
ただし、尿生殖隔膜は、骨盤下口の前部にだけある。

骨盤隔膜を作っている筋群
骨盤隔膜を作っているのは、肛門挙筋と尾骨筋である。
・肛門挙筋:肛門挙筋は、広く使われている呼び名で、腸骨尾骨筋?、恥骨尾骨筋?、恥骨直腸筋をまとめて呼ぶときの名前。
・腸骨尾骨筋
・恥骨尾骨筋
・恥骨直腸筋:恥骨直腸筋の筋の一部は、肛門を直接取り巻くように走り、肛門を閉じる働きがあるので、その部分の筋を特に、外肛門括約筋と呼ぶ。
・尾骨筋
・肛門括約筋:肛門を取り巻くように走る筋で、肛門を閉じる働きがある。性質の違う2つの別々の筋、内肛門括約筋、外肛門括約筋がある。


ところで、肛門挙筋より下の直腸、肛門と続くわけですが、肛門挙筋から肛門開口部まではけっこう距離があります。
一応、大殿筋も含む表層筋もすべて表示した図が以下。


 


※追記

Zygote Bodyだけでは肛門の括約筋などの位置が不明瞭なので、「OAB.jp」というサイトの解剖図を参考にしてみました。

・OAB.jp|月刊ナーシングよくわかる排泄障害に強くなる!|排便のコンチネンスケア―正常・異常の境界は?
http://oab.jp/nursing/07.html

内肛門括約筋は平滑筋で不随意筋。
外肛門括約筋は横紋筋で随意筋。
上記断面図を見ると、直腸、肛門と括約筋の位置関係がわかりやすいです。

 

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2012/01/15

筋肉骨格が動く日本語の人体解剖3Dサイト

先日人体解剖3Dサイト「Zygote Body(旧Google Body)」が公開になった記事「人体解剖3DサイトGoogle Body(Zygote Body)が復活してた件」を書きましたが、そういえば、昨年日本語の人体解剖3Dサイトがオープンしていました。

・「TEAMLAB BODY」
http://www.teamlabbody.com/3dnote-jp/

「Zygote Body」は、男女モデルの人体解剖図が軽快に3Dでグリグリ好きな角度から眺められ、その自分が見ている解剖図がURLで他の人と共有出来るというのが特徴。
また、解剖部位をクリックすることでその部位の名称も簡単にわかります。
現在は英語版のみですが、日本語バージョンが公開されると、解剖部位名称も含めてかなり便利になりそう。
とにかく軽快に動くのが気持ちいい。

そして日本語の人体解剖3Dサイト「TEAMLAB BODY」。
こちらは、人体解剖図が3Dでグリグリいろんな角度から見られるのに加え、筋肉や骨格が動きます。(@o@)スゴイ



上は肩関節を動かして腕を上げているシーンですが、腕が下から上に上がっていくにつれて肩甲骨も動き出すところまで忠実に再現されます。

手技療法家にはお勧めのサイト。
(ちょっと描画が重いかも)

 

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2012/01/13

人体解剖3DサイトGoogle Body(Zygote Body)が復活してた件

昨年、知らないうちに人体解剖3Dブラウザ「Google Body」が消え、「Zygote Body」というサイト名(たぶん)に変わっており。
近々復活するのでメール登録しておけば知らせるよ、という記載があったのでメール登録したのですが。
その後なんの音沙汰もなし。

そんな年も明けた今日この頃。
何気なく以前ブックマークしていた「Google Body」サイトにアクセスしてみたら。
「Zygote Body」として復活してるじゃありませんか。なんと
(2012年1月10日公開ですって)

・Zygote Body
http://zygotebody.com/

ちゃんと知らせてよね。>Zygote Bodyさん

操作性は前と変わらない感じ。
ぼちぼちといじってみるつもり。

そう、そう。
「3DAnatomy.JP」という米国Zygote Media社による3次元人体解剖学用CGコンテンツデータを販売提供することを目的とした日本語サイトもありました。

・3DAnatomy.JP
http://www.3danatomy.jp/

現在は英語版のみの「Zygote Body」ですが、Zygote Body™日本語版(http://zygotebody.jp)も近日公開予定とか。
楽しみですね^^

 

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2011/01/11

Chrome beta版アップデートでBody Browserが普通に見られる

Google Chromeのbeta版が 9.0.597.45 から 9.0.597.47 へアップデートしたようです。

このアップデートにともない、前バージョンでは無効になっていたWebGLが有効に。
起動オプションにつけていた「 --enable-webgl」を外しても、「Body Browser」が閲覧できましたよ。^^

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2011/01/08

対処法:Chrome beta版アップデートでBody Browserが見られない件

「Google Chrome」のbeta版ですが、デフォルトでWebGLが有効になっているはずなのに、アップデートすると(現在v9.0.597.45 beta)WebGLは無効になっています。
ですので、「Body Browser」にアクセスしても「WebGL対応ブラウザが必要です」的なメッセージが表示されて、「Body Browser」の閲覧ができません。

Chrome beta版はデフォルトでWebGLが有効になっている仕様なので、当然アドレスバーに「about:flags」と打ち込んで隠し機能設定を表示してもWebGLを設定する項目はなく。
お手上げだったので、やむなくChromePlusというブラウザを使って閲覧していましたが・・・。

そういえば、起動オプションでWebGLを有効にすることが出来たはず。
探してみたらありました。

「 --enable-webgl」

これを

Chromeショートカット→右クリック→「プロパティ」→「ショートカット」タブ:「リンク先」のアドレス欄

に付け加えれば、WebGLを有効にすることが出来ます。

やってみたら。
見事に「Body Browser」にアクセス出来ましたよ。^^

おそらく一時的なバグのようなものと思われ、次のbeta版アプデートでは修正されていると思いますが・・・。

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2011/01/07

アップデートしたら「Body Browser」が見られなくなった件

Chromeのbeta版をアップデート(9.0.597.45 beta)したら、「Body Browser」が見られなくなりました。
アクセスすると、例のWebGL対応ブラウザが必要だよというページが出ます。

Welcome to Google Body. You need a Web browser that supports WebGL.

隠し機能を設定するコマンド「about:flags」を出してみたのですが、当然WebGLを有効にする設定はあるはずもなく、よくわかりません。(^^; うはは
関係ありそうな(?)「GPU Accelerated Compositing」や「GPU Accelerated Canvas 2D」を有効にしてみるもダメ。

Firefoxのbeta版でも入れてみましょうか。


■追記

そういえば、先日Twitter友だちから教えてもらった「ChromePlus」というChromiumクローンをインストールしており。
これがまたChromeより軽快だったりし、でも現状はChromium8.0ベースなので「about:flags」でWebGLを有効にしていたのでした。

「ChromePlus」ではご機嫌に「Body Browesr」が閲覧出来ているので、当分はこちらのブラウザを使うことにします。

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