お散歩しながらの全身呼吸
以前出版した覆刻本「霊療術聖典: 斯界権威十五大家」(各霊療術のメモ)の中からいくつか呼吸法を試してみましたが、かなり参考にはなったものの、なかなか自分にフィットするものがなく。
その後、本棚にあった藤平光一著「氣の威力」にあった一九会みそぎ修行の呼吸法、「藤平式氣の呼吸法」がなんだか自分がやりたい呼吸法に近いような感じがして。
しばらく試していたのですが、「う~ん、何かが違う。なんだろう?」とモヤモヤしていたある日。
「あ。これだ」と納得出来る呼吸法が見つかりました。
霊療術や氣の呼吸法は、いわゆる鍛練法です。
大抵、呼気や吸気の頂点で息をしばらく止めます。
藤平式呼吸法でも。
まず口を軽く開き「ハー」と音を小さく出しながら静かに息を吐きます。吐き切ったら軽く上体を前傾させながら最後の息を静かに吐き切る。
次に上体は前傾させたまま、鼻からスゥーっと静かに吸いはじめる。つま先から脚、腰、腹、胸と順に満たしていき、満ちたら上体を起こし最後は頭頂まで息を吸い入れる。吸い終わったら臍下の一点に心をしずめて五秒ほど待つ。
といったように、吐き切ったら更に吐き、吸い終わったら五秒ほど保ちます。
ぼくの解釈の仕方が間違っているかも知れませんが、この「更に吐く」や「五秒ほど待つ」というのが、どうも緊張に繋がりやすい気がするのです。
なんというか、一個の有機体として、伸び伸び自由にくつろいだ、十全な呼吸がしたいのです。
自分なりに、十全な呼吸を試みていて気付いたのは。
吸気の頂点や呼気の頂点近くでは、呼吸は止まっているかのように見えて、実はその頂点付近では微妙にじわじわ更に膨張、収縮し続けているという事。
その呼吸の頂点で、微妙にじわじわ膨張、収縮し続けている感触を味わいながら、呼吸のマックス近くになったら、呼気、吸気を反転させる、その繰り返しがよいみたい。
これだと、体に聴きながら、体に委せた有機的な呼吸になりやすい感じ。
最初の頃は、やや頑張って十全な深い呼吸を試みていたのですが(欲張りw)、これだと、ゆっくり歩きながらやっていても、しばらくすると息が苦しくなって来たりします。(^^;
まあ、だんだん慣れては来ますが、なんだか鍛錬してる感じで、ちょっと違うんですよね。
なので、最近はもっと体に優しく、呼気、吸気の頂点付近で微妙に継続している途中で呼吸を反転。
とにかく無理せず、優しく、繊細に。
体が嫌がらない、体が欲する呼吸になるよう、体に聴きながら・・・。
こうして歩きながら、優しく全身呼吸をしていると、体の歩みと呼吸が一体となり、全身が周りの空間に広がった感触になります。
呼気と共に、体の重心は頭の先から順に足裏まで落ちていき、心もくろいでいきます。
吸気と共に、呼吸や感覚が、足裏やカカトから脚、腰、お腹、胸、背中、首、頭だけではなく、体の周りや頭上にまで満ちていきます。
木々の緑はより鮮やかに見え、自分や周囲のエネルギーが高まる感じさえします。
やっと自分にフィットする呼吸法が見つかった感じ。(^^)
しばらく続けてみることにします。
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