「玄米正食批判試論」Kindle版が出ていた
時々「まだ玄米正食批判試論は出ないのかなあ」と呑気に思い出していたのですが。
今年2月に既に出ていました。(^^;
著者の幕内先生が何度かメールを下さったのに、届いていなかったようで。
今回ようやくメールが到着。
お知らせありがとうございます、幕内先生。m( _ _ )m
というわけで、すごい、すごい。
あの幻の名著が電子書籍で復刻です。
・『玄米正食批判試論』―『粗食のすすめ』の原点・幻の連載復刻―
昔出していた会員制ミニコミ雑誌「ヒーリング・マガジン」。
ワープロでプリントアウトしたものを切り貼りしてレイアウトし、お店のコピー機でコピーして作っていた手作りミニコミ誌でした。
まだフロッピーディスクもなく、カセットテープが記憶媒体だった時代。懐かしい~
下の内容紹介で「連載させていただいものです」とありますが、これは逆にこちらが「掲載させていただいたものです」が正しいです。
原稿料もなにもなく、先生のご好意で掲載させてもらっていたのですから。
当時は精神世界やボディーワークなどの新しい健康法などがブームだったこともあり、大きな反響を得た著作でした。
幕内先生自身の実体験に基づいた検証作業が中心で、そのあたりも読者の共感を得た大きな一因だったと思います。
玄米食に対する思い入れがあればこその疑問と検証、そして警鐘。
今も常に新たな健康法が生みだされてはブームになりますが、「これさえやっていれば大丈夫」という妄信や「正しさ」とは何だろうかと、深く考えさせられる著書です。
ともあれ、幕内先生の語り口がどこかコミカルでクスクス笑いながら楽しく読めてしまう、町の按摩さんが熱烈にお勧めする一冊です。
【内容紹介】
幕内秀夫氏のベストセラー作品『粗食のすすめ』の原点・幻の連載復刻!!
【特別収録】「20年後のあとがき」より一部抜粋―
この原稿は、二十数年前、伏見治療室を主宰している、鍼灸按摩マッサージ師の伏見起樹氏が発行していた『ヒーリング・マガジン』に連載させていただいものです。
反響があまりにも大きく、勝手にコピーされ続け、私の手を離れたところで議論されることもありました。その後もコピーされ続ける現状をみて、そのままにしておくわけにはいかないと考え、数年前、伏見氏に協力いただき、インターネット上から「原文」を消去させていただきました。
しかし、この二十数年の間にも、さまざまな民間の食養法(食事療法)が登場しては話題になり、消えていきました。消える際には、必ず犠牲者が伴っていることが話題になることはほとんどありません。
最近は、「糖質制限食」がブームになっています。
本書のテーマである、「玄米正食(菜食)」とは正反対の主張です。それらを紹介した書籍を読んだことがある方は、気づいたと思います。玄米正食と同じで、いくら読んでもその根拠がわかりません。
糖質制限食を提唱する人たちのほとんどが、子どもたちや思春期の女性さえも、継続してもいい食生活だと提案しています。そこに非常に危険性を感じています。
これから先、実践者が増えたとき、どれほどの犠牲者が出るのか、その際も「真面目」に実行した人、あるいは自分では食べ物の選択ができない子どもたちだということになるのでしょう。
過去の繰り返しで犠牲者が出るとわかっていながら、その時を黙って待っていていいのか?
同じ過ちを繰り返してはいけない。
今だからこそ、玄米正食の「教訓」を多くの人に知って欲しい。その思いで、今回、復刻版を発行することにしました。その意味で、内容は古くなっている部分もありますが、あえて、原文を訂正せずに発行させていただくことにしました。これは、何度も繰り返されてきた問題だと言うことを知っていただきたいからです。
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