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2013/05/29

腰割りと股関節とインナーマッスル

最近、友だちのだるまさんが教えてくれた土俵入り動画。

・双葉山

・大鵬

大鵬も昭和の名横綱といわれるすごい横綱ですが、映像を見ると双葉山は別格ですよね。
「筋肉を使って動いていないんじゃない?」と思うほど、まるで能でも見ているような幽玄な動きと存在感。

あんな風になれるわけは微塵もないわけですが、お手本にしてもバチは当たらないはず。


というわけで、相変わらず四股やテッポウにハマっている今日この頃ですが、上記動画を見て以来ここ数日はそれらの基本となる「腰割り」に励んでます。
参考にしている元・一ノ矢さん著「1日1分のシコトレで股関節からカラダが整う!」で、一番最初のシコトレとして紹介されているのは「腰割り」なわけであり、やはりこれから取り掛かるのが筋なのでした。
(今更ですが。(^^ゞ)

前回も書きましたが、相撲の稽古はおそらく筋力トレーニングのような科学的解剖学的トレーニングではなくて、重心や重力を利用して動くインナーマッスル(深層筋)的稽古なのだと思います。
ですから、腰割りも自分が楽に腰を落とせる深さではじめるのがよいはず。
気持ちよく楽勝でこなせる程度で。

頑張って深く膝を直角近くまで曲げて行うと、いかにも「鍛えられる」感じがしますが。
辛さや痛みをともなう動きというのは表層筋をフルに使用しているので、小手先の形をなぞるような動きをする筋肉は鍛えられるものの、体丸ごとで動くインナーマッスルからの動きを阻害してしまう怖れもあります。

お手本は双葉山。

重力に体を委ね、リラックスして楽々と淡々と稽古を続けるのです。

腰割りは、楽に膝を曲げられる程度に足を開きます。

Koshiwari1

  • お尻が突き出ないよう、上体は前傾させずに真っ直ぐ
  • 膝はつま先と同じ方向を向き、つま先より前に出ない
  • スネは傾かずに真っ直ぐ立てる

ぼくの場合ですが、普通に腰を落とすとスネが少し前傾するので、股関節を余計開くようにしています。
これでスネが真っ直ぐに近くなりますし、微妙に股関節を開く力が入るので、普段使わない股関節周囲の筋肉の存在が感じられます。

Koshiwari2

また、スネが前傾していると、足の裏は土踏まずの内側のエッジが立つような感じになっていますが、スネを真っ直ぐに立てると足の裏全体が床に密着します。
足の裏が床にタップリと密着してカカト重心、というのも腰割りで立つ時の感覚的目安になるかも知れないです。

この状態で立ち、気持ちよい程度、膝や腿に負担がかからない範囲でゆっくりと上下します。

Koshiwari32

上下のする動きは小さくてもよいので、股関節が気持ちよく動いているのを感じながらやっています。

(※元・一ノ矢さんの著書やYouTubeで相撲の稽古動画を見たら、腰割りは膝を曲げた状態から真っ直ぐ伸ばす動作のようです。(^^ゞ
上記でも間違いではなさそうですが、膝真っ直ぐが基本だと思われるので、訂正記事をアップしておきました。)

時々足の形がコの字になるくらい深く腰を落としてみたりもしますが、基本は上図くらいの角度。
腰割りで股関節をほぐしたら、ゆっくりと片側のカカトに体重を移動させて、もう一方の足が自然に膝から持ち上がるように四股。
みたいな今日この頃。

 

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2013/05/07

四股とインナーマッスル

というわけで、日常的暇つぶし的に四股と鉄砲をしている今日この頃。
とっても参考になるページを発見。
図書館から借りてきて手許に置いておきたくなったので、最近購入した「1日1分のシコトレで股関節からカラダが整う!」の著者でもある元・一ノ矢さんの(インタビュー)解説記事(HYPER 高砂部屋内のページ)。

・相撲のトレーニングから学ぶ身体を動かす基本:とレジャー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~wakamatu/tisiki/torezya.html

四股の踏み方いろいろなパターンがあり、負荷をかけて行う場合は10~20回踏むだけでもフラフラになるような踏み方もあるとは思いますが、それではアウターマッスルを鍛えるための四股になってしまい、インナーマッスルを鍛えるための本来の四股とは少し離れたものになってしまうのではないでしょうか。
たとえば、昔の大横綱・双葉山さんが四股を踏んでいるビデオの映像などを見ていると、あくまでも自然に、力まずにスッと脚が上がっています。
無駄のない動きがとても美しいと思いますし、正しい形でもあると思います。
腰を落とすときも、無理矢理落とすわけでもなく、脚も自然に上へ上げているので、ただ高々と上げるのではなく、その場からスッと持ち上げているだけというイメージです。

力む必要のない無駄のない美しい動き、それがインナーマッスルを使った動きですよね。
なるほどです。

前回の投稿で書いた

>時々息抜きしつつ、淡々ともくもくと四股やてっぽうをする姿がとっても日常的で。
>「あぁ、求めていたのはこんな感じだわ」と思ったことでした。

というのは、そういった無駄のない美しいインナーマッスル中心の動きだったからなのでした。
「○○を鍛える」「○○に効く」「○○が痩せる」といった合目的的なトレーニングには今ひとつそそられないのです。

たぶん、四股や鉄砲をやっている主な動機は。
「ちゃんと足に重心を預けて立ちたい」
「足に重心を預けた動きがしたい」
みたいなこと。

四股や鉄砲は、淡々とそれらを続けることで、下半身重心での立ち居振る舞いを体に覚えさせるのだと思います。
力まず滑らかに美しく動けるようになるには、それだけ表層筋を使わずにインナーマッスル中心で動かなくてはならないし。
体丸ごとがスムーズに連動している必要もあります。

重心が落ちて体が自然に伸びやかに立ち上がるようになれば、当然重力に負けてダブついていた脂肪も落ちちゃいますよね。

というわけで。
上記解説記事を読んで、これまでやっていた四股のイメージを大幅変更。

1.ひとまず股を割って立ち
2.上体を片側に倒しつつゆっくりと片足に重心を移動させ
3.自然にもう片方の足が膝から上がりだすの待ち
4.足が上ったら、上げたい所まで上げ
5.ゆっくりと足を降ろす
(※軸足のカカトにしっかりと重心を預け、上体は胸が開いたまま前後に傾かない)

これで前より断然気楽に力まず自然に安定して四股が踏めるようになりました。
面白い、面白い。
より日常的に暇つぶしに四股が踏めます。

例えば、上げる足はほんの少し上げるだけにして。
ゆっくりとヤジローベーのように四股を踏んでみたり。
そうすると、支える側の股関節や脚(特に外側)で使えない部分、バランスをとるための微妙なうごめきが出にくい部分がハッキリ感じられたりもして。

身体感覚の探索は果てしない^^

 


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2013/05/03

四股と股関節と腓骨筋

一年ほど前からか、「大地をしっかりと踏み込む」感触が気になり出して。
「立つ」ことや「歩くこと」、カカトに重心を預けて「座るように立つ」ことを試行錯誤。

なんとか十分にカカトに重心を預けて立ったり歩いたりする感覚が掴みかけ・・・。
歩く時に、蹴り足の膝の裏や腸骨の鼠径部付近が気持ちよく伸びる感じも分かりだし。
「モデル歩きってこんな感じ? かなり気持ちよく歩けるんですけど」みたいな今日この頃。

そうこうしていたら、何故か無性に四股が踏みたくなり。
参考にすべく、YouTubeでいくつか相撲部屋の朝稽古風景をみたのですが。
時々息抜きしつつ、淡々ともくもくと四股やてっぽうをする姿がとっても日常的で。
「あぁ、求めていたのはこんな感じだわ」と思ったことでした。

というわけで、一日1、2度、それもほんの数分ちんたらちんたら四股とてっぽうをやっているわけですが。
少しずつ股関節が目覚めてきました。

最初は、四股で上げている側のお尻のほっぺにえくぼ、というか、お尻の横、奥の筋肉が十分縮んでいる感じがわかり。
「股関節が使えてる」感を満喫。(^^)

その後、四股で足を上げる感覚をもっと堪能するためには、やっぱり「股割り」ができないとダメよね、と思い至り。
以前はず~っと続けていた股割り的開脚のストレッチも再開。

基本的に「体にストレッチを強要する」ような、伸ばされている側と縮んでいる側の筋肉が葛藤しているような静的ストレッチは嫌いな人。
心身ともに葛藤=緊張ですから。
常に「気持ちよく伸びる」ような、うごめくような微妙な動きを組み込んでいます。

ストレッチの体勢で。
縮んでいる側を余計に縮ませるよう、伸びている側をより伸ばすよう、気持ちよく伸びをするようにすると、体に自発的内発性が生じて葛藤は激減します。
その際、縮んでいる側に呼吸を入れるように息を吸い、吐く時に「ふぅ~」と脱力するようにしていると、呼吸の度にうねるように微妙な動き(伸び)が出て素敵

縮んでいる側の筋肉が目覚めて、そこに十分な余力が出てくると。
伸びる側を支える余力が生まれるので、当然のことながらより伸びるようになります。

四股を続けつつ、股割りもそんな感じでやっていると。
以前やっていた時にはそれほど進展のなかった開脚も、日々数センチ単位で開くようになり。
まだお腹をつけるところまで至ってはいませんが、それでも開脚したまま上体がけっこう前傾するようになりました。


こうして、開脚が進展してきて気づいた感覚をメモ。
開脚でも四股でもそうですが。
足を開く時に、脛の外側、腓骨や腓骨筋を縮めるように意識すると開きやすくなるということ。

1305031

腓骨筋を縮めるようにすると、同時に大腿や股関節がより開くような動きになり。
直接その部分を開くようにするよりも、スムーズな伸び的動きになります。

それにしても。
自分が、毎日四股やてっぽうをしているのって。
別にお相撲さん志望でもないのにと、なんだか奇妙な感じではあります。(^^;

 


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