腰割りと股関節とインナーマッスル
最近、友だちのだるまさんが教えてくれた土俵入り動画。
・双葉山
・大鵬
大鵬も昭和の名横綱といわれるすごい横綱ですが、映像を見ると双葉山は別格ですよね。
「筋肉を使って動いていないんじゃない?」と思うほど、まるで能でも見ているような幽玄な動きと存在感。
あんな風になれるわけは微塵もないわけですが、お手本にしてもバチは当たらないはず。
というわけで、相変わらず四股やテッポウにハマっている今日この頃ですが、上記動画を見て以来ここ数日はそれらの基本となる「腰割り」に励んでます。
参考にしている元・一ノ矢さん著「1日1分のシコトレで股関節からカラダが整う!」で、一番最初のシコトレとして紹介されているのは「腰割り」なわけであり、やはりこれから取り掛かるのが筋なのでした。
(今更ですが。(^^ゞ)
前回も書きましたが、相撲の稽古はおそらく筋力トレーニングのような科学的解剖学的トレーニングではなくて、重心や重力を利用して動くインナーマッスル(深層筋)的稽古なのだと思います。
ですから、腰割りも自分が楽に腰を落とせる深さではじめるのがよいはず。
気持ちよく楽勝でこなせる程度で。
頑張って深く膝を直角近くまで曲げて行うと、いかにも「鍛えられる」感じがしますが。
辛さや痛みをともなう動きというのは表層筋をフルに使用しているので、小手先の形をなぞるような動きをする筋肉は鍛えられるものの、体丸ごとで動くインナーマッスルからの動きを阻害してしまう怖れもあります。
お手本は双葉山。
重力に体を委ね、リラックスして楽々と淡々と稽古を続けるのです。
腰割りは、楽に膝を曲げられる程度に足を開きます。
- お尻が突き出ないよう、上体は前傾させずに真っ直ぐ
- 膝はつま先と同じ方向を向き、つま先より前に出ない
- スネは傾かずに真っ直ぐ立てる
ぼくの場合ですが、普通に腰を落とすとスネが少し前傾するので、股関節を余計開くようにしています。
これでスネが真っ直ぐに近くなりますし、微妙に股関節を開く力が入るので、普段使わない股関節周囲の筋肉の存在が感じられます。
また、スネが前傾していると、足の裏は土踏まずの内側のエッジが立つような感じになっていますが、スネを真っ直ぐに立てると足の裏全体が床に密着します。
足の裏が床にタップリと密着してカカト重心、というのも腰割りで立つ時の感覚的目安になるかも知れないです。
この状態で立ち、気持ちよい程度、膝や腿に負担がかからない範囲でゆっくりと上下します。
上下のする動きは小さくてもよいので、股関節が気持ちよく動いているのを感じながらやっています。
(※元・一ノ矢さんの著書やYouTubeで相撲の稽古動画を見たら、腰割りは膝を曲げた状態から真っ直ぐ伸ばす動作のようです。(^^ゞ
上記でも間違いではなさそうですが、膝真っ直ぐが基本だと思われるので、訂正記事をアップしておきました。)
時々足の形がコの字になるくらい深く腰を落としてみたりもしますが、基本は上図くらいの角度。
腰割りで股関節をほぐしたら、ゆっくりと片側のカカトに体重を移動させて、もう一方の足が自然に膝から持ち上がるように四股。
みたいな今日この頃。
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