オープンソースと言論の自由を守るWordPress
二週間ほど前、海外の主要なニュースサイトでは「WordPressがビットコインの受付を開始」というニュースが駆け巡っていました。
見たり聞いたりしたことがあるものだけでも、「Forbes」「CNET」「Wired」「Slashdot」「American Banker」「PC World」といった所。
かたや、日本のサイトで紹介したのはWordPress自身も含めてひとつだけ。
それも電子書籍業界ニュースを扱う「hon.jp DayWatch」というサイトで3日ほど遅れて少し紹介されただけ。
(hon.jp DayWatch - PayPal決済に嫌気?オープンソースCMS「WordPress」のポータル代行部門が電子仮想通貨「BitCoin」を正式採用へ)
寂しい限り・・・。orz
そんな中、昨日ようやく本家「WordPress.com 日本語ブログ」にビットコイン受付のニュースが掲載されました。
やっぱり、ちゃんとした日本語ニュースは有り難いです。
・Bitcoinでの支払いが可能になりました - ブログ - WordPress.com
http://ja.blog.wordpress.com/2012/11/29/pay-another-way-bitcoin/
とっても素敵な文章なので、一部転載。
(※太字等はpuru)
Bitcoin での支払いが可能になりましたWordPress.com でのぼくらのミッションは「パブリッシングを民主化すること」です。
つまり、誰にでもどこからでもアクセシブルで簡単に使えるツールを提供することであるとも言えます。
当サービスでは誰もがブログをスタートできますが、これまでの課金システムには制限があり、誰もが広告解除やカスタムデザインといった有料アップグレードを追加できるわけでははありませんでした。
しかし、これからは WordPress.com 有料アップグレードを Bitcoin 通貨で購入できるようになりました。PayPal だけをとってみても60ヶ国以上からのアクセスがブロックされていますし、多くのクレジットカード会社にも同様の制限が存在します。
その理由は政治的なものだったり、不正行為発生率が高いからだったり、その他の金融上の事情によるものだったりします。
理由がなんであれ、ハイチやエチオピアやケニアに住む個人ブロガーが、彼ら自身でコントロールできない問題のせいでブログの世界への十分なアクセスを絶たれるべきではないと思っています。
僕たちのゴールは人々に可能性を与えることであり、ブロックすることではないからです。Bitcoin は、ネット上での即時支払いを可能にするデジタル通貨です。
クレジットカードや PayPal とは違い、Bitcoin には中央集権的存在はなく、一国を完全にネットワークから締め出すことはできません。
Bitcoin の支払いを受け付けているビジネスは、誰とでも取引が可能です。
Bitcoin 支払画面
[Picture credit: WordPress.com]
すでに Bitcoin を使ったことがある方にとっては、この方法はクレジットカード支払いよりも簡単です。
ストアの購入ページに Bitcoin オプションを用意していますので、そこで BTC 通貨の支払い額と、取引のために生成されたウォレットを確認できます。
取引の通知がこちらに届き次第、購入完了となります。
通常この処理はクレジットカードよりも速く、数秒しかかかりません。Bitcoin をまだ使ったことがない方は、BTC 通貨をまず手に入れる必要があります。
ここが、Bitcoin を使う上での現在一番むずかしい部分と言えます。
詳しくは、We Use Coins の説明ページもご覧ください。Bitcoin の導入により、僕たちは本質的に金融取引もオープンソース化し、すべての人が利用できるデジタル・エコノミーに参加しました。
オープンソースは WordPress.com が全力で支援している考え方です。
Bitcoin オプションを提供することで、世界中のブロガーを支援することができ嬉しく思います。
Bitcoinについては、以前アップしたForves記事和訳「ビットコインは自由な世界の自由な通貨になり得るのか」、またはBitcoin購入方法や関連記事、英文ニュースの和訳をアップしている「Virtual World 株式シミュレーション 」を見てみて下さい。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント