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2012/05/07

骨盤底(腹腔下部)の内臓および筋群

Zygote Bodyは本当に有り難いです。
今まで見ることができなかった角度から身体内部を見ることができます。

というわけで、最近骨盤底や腹腔下部の内臓や筋群に興味があるので、Zygote Bodyで探索してみました。

・Zygote Body
http://www.zygotebody.com/

まずは前方から表層筋のみを消した様子。
ちなみに、以下はすべて男性の身体です。

腹腔下部って思ったより臓器や筋肉が少ないです。
小腸と膀胱の間は大腸、結腸と続くだけで、けっこうスペースがあります。


表層筋と臓器を取り除いた図。
見慣れた解剖図です。


今度は一番深い層の筋肉のみを残した図。
肛門挙筋と腸骨尾骨筋が見えて来ました。

Zygote Bodyはいろいろな角度からグリグリ見ることができるのですが、いかんせん、上下から覗き込むような視点変更ができません。
いち部分だけを選択して他の部分が薄く表示された状態ではそれが可能だったりするのですが、今ひとつ他の臓器との関連性が見えにくいのです。
ともあれ、女性の骨盤底解剖図は多いですが、男性のそれは少なくて、こうやって肛門挙筋や腸骨尾骨筋が見えるだけでも貴重。


次は表層筋と脈管系や神経系を取り除いて、前方からアップで見た図。

それにしても、骨盤底は膀胱と大腸以外は広いスペースがあります。
あまり馴染みのない筋肉をメモ。

・梨状筋
起始:仙骨骨盤面の1~4仙骨孔の間の外側、大座骨神経孔縁および仙骨結節靱帯より
停止:大腿骨大転子の上縁

・腸骨尾骨筋
起始:腸骨の腱弓から
停止:尾骨と肛門尾骨靭帯へ


次はZygote Bodyならではのアングル。
やや後方、直腸の横から骨盤底前部を眺めた骨盤底内部の図。
はじめて見るアングルです。

直腸から前立腺を触診する様子も想像できます。
膀胱からの尿管は、この前立腺を貫いて通っているんですね。
今回はじめて知った。(^^ゞ

・尾骨筋
起始:仙骨棘から
停止:内方に扇状に広がって尾骨へ


今度は骨盤底の下後方から見た図。

肛門挙筋の間から直腸が出ていて、それが肛門へと繋がっています。
肛門挙筋について検索。

・肛門挙筋 - 1年生の解剖学辞典Wiki
http://www5.atpages.jp/motoneuron/?%E8%82%9B%E9%96%80%E6%8C%99%E7%AD%8B

肛門は、骨盤の下に開いている大きな穴(=骨盤下口)の中央にある。

排便のとき、お腹に力を入れて便を体外に押し出すが、肛門ごと体外に押し出されないように、肛門を周囲の骨から引っ張って支えているのが、肛門挙筋である。
骨盤下口の周囲は寛骨と仙骨で囲まれる。
骨盤下口をふさいでいる筋肉の壁を、骨盤隔膜というが、骨盤隔膜は、肛門挙筋や尾骨筋からできている。

肛門挙筋は、腸骨尾骨筋、恥骨尾骨筋、恥骨直腸筋からなる。

恥骨直腸筋の筋の一部は、肛門を直接取り巻くように走り、肛門を閉じる働きがあるので、その部分の筋を特に、外肛門括約筋と呼ぶ。

骨盤底筋という項目がWikipediaにあったので、それもメモ。

・骨盤底筋 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AA%A8%E7%9B%A4%E5%BA%95%E7%AD%8B

骨盤底筋(こつばんていきん)は、骨盤底を構成する深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の4つの筋の総称のこと[1]。

骨盤の下部である菱形の会陰は尿生殖三角(会陰前方部の三角)と肛門三角(会陰後方部の三角)に別けられ、肛門三角は肛門挙筋と尾骨筋からなる骨盤隔膜が、尿生殖三角は深会陰横筋と尿道括約筋で構成される尿生殖隔膜と骨盤間膜が二重に蓋をしている構造となっている[1]。
またこれらの4つの筋が共同して骨盤内蔵を支えており、骨盤底筋と呼ばれる[1]。
この骨盤筋を鍛える骨盤筋トレーニングは、加齢に伴う軽度の尿失禁の改善、予防に有効である[1]。

もう一度「1年生の解剖学辞典Wiki」から骨盤隔膜をメモ。

・骨盤隔膜 - 1年生の解剖学辞典Wikihttp://www5.atpages.jp/motoneuron/?%E9%AA%A8%E7%9B%A4%E9%9A%94%E8%86%9C

骨盤隔膜とは、骨盤の下側にあり、骨盤内と骨盤外を仕切るように広がっているいくつかの筋と腱、靱帯がつくっている膜のこと。

骨盤は主に、左右の寛骨と仙骨とが輪をつくるようにつながってできていて、上下には骨がない。
骨盤にあいた下側の穴を骨盤下口というが、ここに広がって、骨盤の下側の仕切りを作っているのが、骨盤隔膜である。
骨盤隔膜の外側(下側)には、尿生殖隔膜というもう1層の筋層がある。
ただし、尿生殖隔膜は、骨盤下口の前部にだけある。

骨盤隔膜を作っている筋群
骨盤隔膜を作っているのは、肛門挙筋と尾骨筋である。
・肛門挙筋:肛門挙筋は、広く使われている呼び名で、腸骨尾骨筋?、恥骨尾骨筋?、恥骨直腸筋をまとめて呼ぶときの名前。
・腸骨尾骨筋
・恥骨尾骨筋
・恥骨直腸筋:恥骨直腸筋の筋の一部は、肛門を直接取り巻くように走り、肛門を閉じる働きがあるので、その部分の筋を特に、外肛門括約筋と呼ぶ。
・尾骨筋
・肛門括約筋:肛門を取り巻くように走る筋で、肛門を閉じる働きがある。性質の違う2つの別々の筋、内肛門括約筋、外肛門括約筋がある。


ところで、肛門挙筋より下の直腸、肛門と続くわけですが、肛門挙筋から肛門開口部まではけっこう距離があります。
一応、大殿筋も含む表層筋もすべて表示した図が以下。


 


※追記

Zygote Bodyだけでは肛門の括約筋などの位置が不明瞭なので、「OAB.jp」というサイトの解剖図を参考にしてみました。

・OAB.jp|月刊ナーシングよくわかる排泄障害に強くなる!|排便のコンチネンスケア―正常・異常の境界は?
http://oab.jp/nursing/07.html

内肛門括約筋は平滑筋で不随意筋。
外肛門括約筋は横紋筋で随意筋。
上記断面図を見ると、直腸、肛門と括約筋の位置関係がわかりやすいです。

 

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