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2009/04/26

治療師用素材テスト版

ポーズを作るのはなかなか難しいです。
表情はセカンドライフに最初から用意されているものを使うのですが、この限られた中から選択するのもまた難しいっす。

という訳で、作成途中の肩こり素材。


Katatest1


shivhaさんアバターを拝借しましたが、う~ん、なんだろ、この表情。(^^;
ひょうきんでかわいいんだけど、肩こりで困っているという風にはちょっと……。

ポーズも手直しが必要です。
もうちょっと首を傾けた感じ、あんど、うなだれた方がよいかも。


Katatest2


表情はこれがいいかな。
なにはともあれ、限られた中から選ばなくては。

ついでに、もひとつ。


Katatest3


うはは。
これだと、ちょっと大袈裟ですね。

ここに投稿した人体3Dの記事をまとめたページ→「鍼灸マッサージ師・手技療法家のための人体3Dソフト

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2009/04/25

治療師用Web素材

先日、いろいろとリンクを辿っていたら、医療用Web素材をフリー配布しているサイトを見つけました。
個人のホームページでの利用は可能とのこと。

医師などの人物イラストから治療風景、医療器具、臓器等、豊富なイラストが揃ってます。

・クリニカルパス用素材ダウンロードサービス
http://design.taiho.co.jp/

治療師や手技療法家も使えそうな素材がありますから、一度覗いてみてはどでしょうか。


と。
医療用Web素材を見ていて思ったのですが。
セカンドライフを使って、治療師、手技療法家向けの3DCGフリーWeb素材を作ってみようかな、と。
けっこう楽しそう。(^^)

なにはともあれ、治療師モデルなアバターを作らなくてはいけません。
puruさんアバターだと何だか頼りないし……。
もちょっとふくよかで安心感のある、いわゆる優しい治療師っぽい感じの人がいいです。


0904251


出来たのがこんな人。
何だか小説家の夢枕獏さんに似てなくもないような……。

着ているのは、昔作った白いインド服を半袖にしたやつ。
セカンドライフの上着って、ウェストとそこから下が分けて作らないといけないんですよね。
なので、ジャケット等の裾が腰まであるものは、裾部分はパーツとしてはスカートで作らなくてはならず、つなぎ目を目立たないようにするのがけっこう難しいです。
上の画像もけっこう分かれて見えますもんね。
まあ、もともと服作りは苦手なのですが……。

で、インド服ではやはり治療用白衣には見えないので、苦手な服作りではありますが、ただ今治療用白衣を作成中。
完成はいつのことになるやら……。

ここに投稿した人体3Dの記事をまとめたページ→「鍼灸マッサージ師・手技療法家のための人体3Dソフト

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2009/04/21

操体法3DCG

ひとつ下の投稿新「操体法・実技入門」2にセカンドライフを利用して作った3DCG画像を入れてみました。
画像自体は新「操体法・実技入門」1で書いた内容の一部を画像化したものですが、テキストの流れとしては「共感するコツ」の「問診時」に再度解説する感じで入れてもよいのでは、と。

まあ、最初の動機は、あのページは文章だけだったので絵を入れたかった、ということなのですが。(^^ゞ

それにしてもセカンドライフはけっこう利用出来ますね。
文章だけじゃなくて3Dの絵が入るだけで、すっごく楽しいし。

ちなみに、あの3DCGの背景の家や家具、ポーズなどもすべて手作りなのですが、今後のために治療用ベッドなんかも作らないといけません。
治療室も、伏見治療室室内をセカンドライフ上に再現するのもいいかも。

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2009/04/19

「改正あんまマッサージ法」詳細

さすが2chです。
ニュースで流れていた「改正あんまマッサージ法」、「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案」の詳細情報がアップされていました。
参議院ホームページを検索するという手もあるのですね。
なるほど、勉強になりました。

・議案審議情報:あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/gian/17105171014.htm

内容は、やはり試験名に国家試験が付け加えられるだけでした。

(厚生労働委員会)
あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案(衆第一四号)(衆議院提出)要旨

 本法律案は、「あん摩マツサージ指圧師試験」、「はり師試験」、「きゆう師試験」、「歯科衛生士試験」、「診療放射線技師試験」、「歯科技工士試験」及び「柔道整復師試験」につき、これらが国家試験であることを試験の名称上明確にするため、その名称をそれぞれ「あん摩マツサージ指圧師国家試験」、「はり師国家試験」、「きゆう師国家試験」、「歯科衛生士国家試験」、「診療放射線技師国家試験」、「歯科技工士国家試験」及び「柔道整復師国家試験」に改めようとするものであり、その主な内容は次のとおりである。

第一 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律の一部改正
「あん摩マツサージ指圧師試験」、「はり師試験」及び「きゆう師試験」の名称をそれぞれ「あん摩マツサージ指圧師国家試験」、「はり師国家試験」及び「きゆう師国家試験」に改める。

第二 歯科衛生士法の一部改正
  「歯科衛生士試験」の名称を「歯科衛生士国家試験」に改める。

第三 診療放射線技師法の一部改正 
  「診療放射線技師試験」の名称を「診療放射線技師国家試験」に改める。

第四 歯科技工士法の一部改正
  「歯科技工士試験」の名称を「歯科技工士国家試験」に改める。

第五 柔道整復師法の一部改正
  「柔道整復師試験」の名称を「柔道整復師国家試験」に改める。

第六 施行期日

この法律は、平成二十一年九月一日から施行する。

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2009/04/17

新「操体法・実技入門」2

共感するコツ

「共感するコツ」というのは、厳密にはかなり見当外れなタイトルです。
共感とは能動的にするものではないのですから。(^^;

相手の人に興味を持ったりや関心を向けた時点で、共感は既に起こっています。
共感というか共振というか……。

たぶん、共感していることを意識する、というのが正しいのだと思います。
チューニングは既になされていますから、後は自分の体を通して感じる、気分や感情、感覚などを意識します。

 


●問診時

問診時には患者さんの話している内容で、実感的でピンと来るものがあれば、それにフォーカスを当てるか、または覚えておきます。
そして、タイミングを観ながら、会話の内容を実感的でピンと来たものだけに集めていきます。

こうして、会話の内容を実感あるものだけにフォーカスしていけば、現在の患者さんのリアリティーある実感的状況をより明確に把握することが出来、スムーズに実際の施術に入っていけます。

また、患者さん自身の実感(症状や情動)と頭(思考)での認識に食い違いやズレがあることはけっこう多いのですが、この問診のプロセスでその実感と認識のズレの幅が狭まれば、それだけで体の勢いや澱み加減、症状などが変化したりもします。

 



 


●施術時

施術をはじめてしまったら、実際に相手の体に触れている訳ですから、共感、共振の度合いは問診時より更に高くなっています。
特に意識せずとも、感覚は共有しているものと思っておきましょう。

ただ、問診時とは異なり。
共有している気分や感覚、感情は、体の中に感じるというより、もっと拡がりを持ったものとして感じます。(ぼくの場合は)
施術のノリ、スピード、リズム、ムードや実感の深度も、共感、共振しているので、患者さんや患者さんの状況によって、毎回違うものになります。

特にフォーカスを当てたい場所などは「妙に気になる」といった感じでやって来ますし、手技の選択も「思い付く」ことでやって来ます。

ピンと来るものがやって来ない場合は、患者さんの体を眺めながら、やってみたい手技を思い浮かべてピンと来るかどうか自分の実感を確認します。
これが、自分が今食べたいものを感覚的に探す作業にとっても似ているのです。
合わない時は即座に「うわ、ダメじゃん」と感じます。(^^;

ここに投稿したものをまとめたページ→新「操体法・実技入門」

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2009/04/16

「改正あんまマッサージ法」で思うこと

按摩マッサージ掲示板」に書き込んだのですが、ここにも記載しておくことに。

 

どうやら「NIKKEI NET(日経ネット)」で報じられた「改正あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師法」は、国会での流れを見る限り、4月1日-厚生労働委員会で提出された「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案」が4月15日に成立したものに思えます。

「あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師」試験名に国家試験を明記するという改正らしいですが、もしそうだとすると、これにより国の「あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師」に対する位置づけやマッサージの位置づけがより明確になってきた感があります。

おそらく国が免許するマッサージ師とは、あくまで医業類似行為を業とするいわゆる治療師としてのマッサージ師ということだと思われ。
リラクゼーションや慰安目的のマッサージとは一線を画すもの、なのでしょう。
マッサージ師がリラクゼーションや慰安だけしか出来ないとしたら、わざわざ国家試験をしてまで国が免許することはないですよね、そういえば。
それこそ国家の威信が問われます。

国が免許するマッサージ師とは、医業類似行為者、治療師として堂々と治療を行える者。
我々鍼灸マッサージ師のハードルは、これまでより上がったようです。
心してその技を磨かねばなりません。

と、国家資格を持つ立場からはそう思うとして……。

ぼく自身の人間観、治療観から見れば、治療師という名称・立場には実はあまり関心がありません。
国家が管理する医業類似行為や治療の枠外の、リラクゼーションや慰安にこそ人を健康やしあわせへ導く鍵があると思っているからです。
健康やしあわせって、治療(特に国家が管理する医業)で得られるものじゃないと思うのです。

そんな訳で、ぼくとしては治療師よりもボディーワーカーやセラピスト、民間療術師などに親近感を感じているわけで、今回の法改正のように治療師の立場や地位をより明確にキッチリと囲い込みしてくれることは、とても有り難いことだと思うのです。
このことで、ボディーワーカーやセラピスト、民間療術師さんたちは、リラクゼーションや慰安、癒し、ヒーリング(後半ふたつの単語は本来的には荘厳なイメージがあり好きなのですが、現代日本での用いられ方は嫌いです (^^;)の質を、より一層向上させていくことでしょうし、ぼくも頑張ります。(^^)

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会期中納入可な阿修羅像フィギュア完売

あ、そうだ。
昨日の朝刊(朝日)に、「国宝 阿修羅展」で会期中に納入可能な1万5千体の阿修羅像フィギュアが14日についに完売したそうです。
「会期中に納入可能」って、会期中には間に合わないけど予約で、っていうのは可能なのでしょうか。
新聞記事では不明。

それにしても「国宝 阿修羅展」は大盛況のようですね。
連日1万人超の観覧客が訪れているとか。

確か四天王がいるのは今週いっぱいだったような。
今週中に行けるといいのだけれど……。

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改正あんまマッサージ法・続報

このところ特に話題もなさそうなので、「あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師」に関する法律や国会での討論を調べていなかったのですが、昨日「改正あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師法」が可決、成立したというニュースを見、また少し調べてみました。

ちなみに、今朝の朝刊(朝日)をザッと見た限りでは、「改正あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師法」に関するニュースはないようです。
国会での討論は、今日現在で調べられるのは4月8日までの会議だけですから、昨日可決、成立したものについては見ることが出来ません。
ですので、一週間後くらいには詳細が見られると思いますが、今はよくわからないです。

ただ、4月1日に厚生労働委員会で提出された「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案起草」が可決され、後の4月3日の衆院本会議で委員会提出法律案として可決されています。
以下がそれぞれの該当会議録原文です。

●4月1日-厚生労働委員会



○田村委員長 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案起草の件について議事を進めます。
 本件につきましては、先般来各会派間において御協議をいただき、今般、意見の一致を見ましたので、委員長において草案を作成し、委員各位のお手元に配付いたしております。
 その起草案の趣旨及び内容について、委員長から御説明申し上げます。
 国民の保健医療に直接的にかかわるあんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、歯科衛生士、診療放射線技師、歯科技工士及び柔道整復師は、国民の健康保持に大きな役割を果たすものであることから、その免許付与者は厚生労働大臣とされているところです。しかしながら、医療関係職種のうち、医師、歯科医師、薬剤師、看護師等の資格試験については、法律上、国家試験と明記されている一方で、これらの七職種については国家資格であるにもかかわらず、法律上、試験の名称が国家試験とされておりません。
 これらの業務に携わろうとする者が今後とも国民の信頼になお一層こたえていくためには、国家資格に係る業務に携わる者としての使命感を高め、その資質向上を通じてこれらの業務の適正遂行を図る必要があります。
 本案は、このような状況にかんがみ、これらの資格に係る試験が国家試験であることを明確にするため、その名称を国家試験と法律上明記する措置を講じようとするものであります。
 なお、この法律は、平成二十一年九月一日から施行することとしております。
 以上が、本起草案の趣旨及び内容であります。
    ―――――――――――――
 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――

○田村委員長 お諮りいたします。
 お手元に配付しております草案をあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案の成案とし、これを委員会提出の法律案と決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕

○田村委員長 起立総員。よって、そのように決しました。
 なお、ただいま委員会提出と決しました法律案の提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。



●4月3日-衆院本会議



○田村憲久君 ただいま議題となりましたあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案について、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。
 本案は、あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、歯科衛生士、診療放射線技師、歯科技工士及び柔道整復師の各資格に係る試験が国家試験であることを明確にするため、その名称を国家試験と法律上明記しようとするものであります。
 本案は、去る四月一日の厚生労働委員会において、全会一致をもって委員会提出法律案とすることに決したものであります。
 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決いただきますようお願い申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――

○議長(河野洋平君) 採決いたします。
 本案を可決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。


という訳で、4月1日に提出された「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案起草」法律案が4月3日に委員会提出法律案となり、4月15日に「改正あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師法」として可決、成立した可能性がありますね。
そうであるとすれば、その内容は単に試験名称に国家試験を明記するだけということになりますが……。

これだと、あまり大したニュースではないような……。

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2009/04/15

改正あんまマッサージ法

15日午前の参院本会議で「改正あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師法」が可決、成立したそうです。

「あんまマッサージ指圧師などの国家資格としての位置づけを明確にする」内容らしいですが、検索してみても詳細はよくわかりません。
現在のところ、下記「NIKKEI NET(日経ネット)」にしか記事がないようです。

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090415AT3S1500K15042009.html

どんな内容なのか興味津々。(^^)

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2009/04/12

新「操体法・実技入門」1

10数年前に作った「操体法テキスト」を基にホームページ版「操体法・実技入門」を作ったのですが、あまりにも内容や体裁がひどく(^^;;、修正する気も起きないないので、思い切って新しいものを作ることにしました。

現在治療で用いている外見上の主な手技は按摩ですが、手技の別にかかわらず治療観や哲学、ベースとなるものは変わりませんから、この新「操体法・実技入門」は按摩の操体法版として読んでもらってもよいと思います。
今後何回か手直ししなくてはいけないとは思いますが、何はともあれぼちぼちと作ってみることにします。


問診

治療は問診からはじまります。
既往歴や主訴を聞く訳ですが、とにかく重要なのは患者さんの生の感覚や感情、気分です。
主訴にまつわる推測や評価、期待、物語展開などは参考程度に聞き流してよいと思います。



具体的にどこがいつどのように不快だったり痛いのか、ほとんどの場合はそれだけで充分です。

時々、主訴にまつわる感情や気分を話してくれる場合がありますが、それら実感をともなう体からの言葉は、その言葉を通して伝わって来る(共感する)感情や気分とともに充分に意識しておきましょう。



操体法で最も重要なのはテクニックでも身体構造に関する知識でもなく、相手の体の内側からいかに実感が流れ動き出すかということです。
問診から施術まで、相手の実感に意識のフォーカスを当て続けること以上に大切なことはないと思います。

共感(感覚のトレース)

相手の実感にフォーカスを当てることは、それほど難しいことではないと思います。
例えば、ダイエットや治療食などとは無関係に、単純に食べたいものを食べようとする時、人は「あれが食べたい」という体の実感(食感や味覚)を土台にして、それを記憶やアイデアでサーチします。

「あれが食べたい」の「あれ」が明確な場合は即座に思い浮かびますが、「あれ」がそれほど焦点の定まらない幅のある感触だった場合、その感触(実感)と具体的な食べ物をいくつか照らし合わせてみて、一番しっくりとくるものを選ぶことになります。
けっこう普通にやってますよね、こゆこと。


この体の実感(食感や味覚)に焦点を当てている感じが、使う感覚のチャンネルは違いこそすれ、治療現場での共感とけっこう似ています。
また、後に操法の選択や直感的施術について書くことになると思いますが、その時に使用するのがここであげた食べたいものをサーチする感覚と非常に近いです。


ところで、人はもともと共感能力に優れている生き物だと思います。
例えば仁王像を見た時に、ほとんどの人がその力強さを感じます。
これは、無意識に仁王像の体の勢いを自らの体にトレースし、擬似的仁王像感覚を感じているからではないでしょうか。

人は目にするものに関して、無意識に感情移入、共感、自己同化的作業を行っているように思います。


問診時にはこの共感能力を意識的に用い、相手の状態を自分の体感覚を通してトレースします。

まず、相手の体全体の感情や気分も含めた感覚を、自分の体を通して感じるように意識します。
別に、正確にとか、しっかりとか、うまく感覚をトレース出来なくてもよいです。

大切なのは、自分の体の感覚を通して相手の感覚を共感しようと意識することです。


自分の意識を背面や後頭部の後あたりに引くようにし、そこから自分の感情や気分を含めた体感覚を眺めるようにするとよいかも知れません。

自分の感覚や感情、気分が混ざらないように、より客観的にトレースしようとする時(主観的感覚に客観的という言葉を使うのもなんですが (^^;)、ぼくは意識を後頭部の後方に置いて自分を眺めるようにすることが多いです。


問診時には、このような意識で相手の語る言葉が実感をともなったものなのかどうか、自分の体を通して感じています。
痛みを訴えている場所も、この体全体をトレースした状態で(自分の体の)その部分を感じます。
正確に共感出来なくてもよいですし、共感出来た場合には意外な感触が得られるかも知れません。

ここに投稿したものをまとめたページ→新「操体法・実技入門」

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2009/04/05

春の体のダルさを解消する(1)

桜満開、お花見に最適の日曜日ですね。
とはいえ、お花見&夜桜の季節って、朝晩はまだまだ寒かったりするのですが。

で、そろそろ、下肢が春っぽい澱みになっている患者さんをチラホラ見かけるようになりました。
「春っぽい澱み」といってもよくわからい人が多いと思いますが……。

冬、万物は自ずとエネルギーを求心的に胎養するような、そんなエネルギー状態になります。
「四季」=春・夏・土用・秋・冬に対応する「五行」=木・火・土・金・水でいうところの「水」の状態です。



こんな感じ。

この、凝縮、求心的だったエネルギーが、春になるとそのベクトルを変え、徐々に成長、遠心的エネルギーに変化していきます。



今年2009年は、3月20日が春分で5月5日が立夏。
今が春真っ盛りですね。

木気のイメージは生成、伸長、発展。
すくすくとか伸び伸びとした感じです。
自然の空気から植物、動物、もちろん人間に至るまで、地上の万物がこんな感じになる訳です。

このエネルギー状態に逆らわず、エネルギー状態に応じたノリや振る舞い、生き方をしていれば、すくすくと成長し。
夏、火気が盛んになる頃には、生成、伸長、発展的エネルギーは、自ずと開放、成熟、全開的エネルギーに変化していきます。

が。
体をすくすく伸び伸びと動かさなかったり、内発的な興味や好奇心を押し殺したり、内側から伸びようとするエネルギーをあえて留めていると。
伸長しようとするエネルギーは、体表付近で滞り澱んでしまいます。



こうなった当初は、体は重くてダルくて、すごく気持ち悪いのですが。
それも無視した生活を続けていると、その内に重くてダルいという感覚も鈍くなり、こんな澱んだ状態が当たり前になってしまいます。

特に、膝から下の下肢、ふくらぎなどがこんな状態になると、下肢だけではなくて体全体が重くてダルく感じます。
陽気が籠もりやすい春独特の重ダルさです。
(もちろん、春に限らずいつでも体はこんな籠もったエネルギー状態にはなります。)

古代モンゴルのセルフマッサージ「チュアカ」では、この下肢の滞りやエネルギーのブロックを「行動することへの恐怖」と呼びますが、感覚的になるほどと思ってしまいますよね。

・図解入りセルフマッサージ・テキスト→「チュアカ」

体が重くてダルいと感じた時、ひとまず下肢の「チュアカ」を是非とも試してみて下さい。
下肢、特にふくらはぎの部分だけでもよいですから、気持ちよく丁寧にマッサージすると、下肢の澱みだけではなくて全身の澱みがスッキリと抜けていくことが多いです。
ぼく自身、体のエネルギーが澱み気味になって眠くて頭がボワ~っとするような時、ソファーに座って服の上からチュアカのような下肢のマッサージを数分間します。
澱んでいると感じるので、それが気持ちよく流れるように、さするようにマッサージする。
感覚的な滞りを感覚的に気持ちよく流すので、当然スッキリするという、感覚的にはごくごく当たり前なことですよね。

次回は、衣服の上からさするようにマッサージするやり方を書ければと思っています。

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2009/04/04

腰痛い芸人

一昨日の「アメトーーク!」のくくりは「腰痛い芸人」でした。

それにしてもヘルニア持ち、ぎっくり腰持ちの芸人さんの多いことにはかなりビックリ。
鈴木拓(ドランクドラゴン)、土田晃之、ナベアツ、千原せいじ、ヒデ(ペナルティ)、庄司智春(品川庄司)、木村明浩(バッファロー吾郎)、出川哲朗、そして司会の宮迫博之さんまで。

どういうことなんだろ?
なんでこんなに多いんだろか。

普段テレビで見る時は、振る舞いや挙動にそれほど気をつけて見ていないので気にならなかったけど。
あらためて見てみると、かなり悪いんですね。
ドランクドラゴン鈴木さんと出川さんは、「アメトーーク!」の中でヘルニア真っ最中の時に出ていたから知っていたけど……。
土田さん、千原せいじさん、ナベアツさんがあそこまで悪かったとは知らなかった。
あ。
バッファロー吾郎木村さんもか。

今時な芸人さんは、忙しくて治療院とかも行けないのかなあ。
ウチに来ればいいのに、と思ったことでした。

で。
番組の中で、腰痛い芸人さんたち愛用グッズを紹介していたのですが。
ナベアツさんお手製の抱き枕は「なるほど」と感心しました。
「市販の抱き枕は薄っぺらい」ので寝具を紐で縛って自作したとか。
激しく同感です。



そうなんですよ。
市販の抱き枕は薄過ぎて安定しないんです。
ウチの治療室では横向きでマッサージする時間が長いので、ナベアツさん自作のものより大きめのクッションを2個使ってます。
抱きかかえる上半身用と上になって膝を曲げている足を乗せる下半身用の2個。
ほぼ横向きの体と同じ高さなので、抱える腕と曲げた膝はクッションに無理なく自然に乗せることが出来ます。
マッサージする方は(もちろん受ける方も)、横向きで首~肩~背中~腰~足と、めちゃくちゃ楽に安定して揉めるです。

あ。
そいえば、昔描いたヘタ絵があった。


でも、日常で使うんだったら、やっぱりナベアツさん自作のちょっと小振りの抱き枕の方が良いかもです。
本気で眠ってしまったりして、寝返りしちゃったりなんかすることを考慮すれば、大きいのは邪魔かもと思ってみたり。

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2009/04/03

「国宝 阿修羅展」の阿修羅像フィギュア

4月1日、前日から始まった「阿修羅展」に行こうと思い、その前にフィギュアの売れ行きはどうかとブログ検索してみたところ。
な、何ですと?
即日完売?!

15,000個用意した阿修羅像フィギュアが午前中に完売しちゃったとか。
む~。-_- ;

だったら急ぐことはないっす、少し落ち着くまで待ち、混まないような日に行こう、ということにしたです。

で、今日、また検索してみたら。
4月2日(昨日じゃん)に再入荷したとか。
今後も順次入荷予定とのことですが、品切れの場合は予約を受け付けるとか。
とはいえ、初回生産分を超えての販売・予約受付はしないとのこと。

む~。
いったい初回生産分って何個予定しているのだろう。
明日は仕事で行けないし……。

憧れの阿修羅像フィギュアは結局手に入れられないかも。

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