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2008/04/23

マッサージ雑感 其の壱

按摩のことをマッサージと呼ぶようになって久しいですが、日本のマッサージ店やマッサージ治療院、サウナ、温泉等で行われているマッサージのほとんどすべてが、実は手技としては"按摩"です。
では手技としての"マッサージ"は何かといえば、皮膚に直接に働きかけるのが西洋由来の"マッサージ"。
エステやアロマなどで行われるオイルマッサージがその代表格だといえばわかりやすいでしょう。
他にタルクと呼ばれるパウダー(ベビーパウダーがわかりやすいと思いますが)を用いたパウダーマッサージなどがそれです。
片や日本の按摩は、衣服の上から日本手拭いをかけ、その上から主に母指を用いて働きかけます。
まあ、按摩もジャパニーズ・マッサージという広義の意味でのマッサージですから間違いではないのですが、この日本の風土で独自に育まれた伝統の技を広義のマッサージという名称で埋没させてしまったのは如何にも残念なことです。
言葉が埋没してしまえば、そこに含まれている精神や雰囲気、情緒まで損なわれてしまいますから。

今「伝統の技を広義のマッサージという名称で埋没させてしまった」と過去形で書きましたが、それはおそらく過去形で語るべきことなのだと思います。
西洋医学や科学を信奉し、合理性や論理性に重きをおくようになった時、それははじまったのでしょう。
医学や科学、合理性、論理性への盲進が頂点にある今、過去に持っていた按摩の空気は既に失われてしまったのだと思います。


かつて按摩は慰安の技でした。
一応「抑按調摩の術」などと治療理論があるかのようにもいわれていましたが、その実際は、撫でさすり揉む、素朴で原初的なものです。
ただ、世界に類を見ないほど繊細な感性を持つ日本人が行う按摩は、相手の人や相手の体に対していたわりと畏敬の念さえ抱く、優れて情緒的な慰安の技でした。

医学、科学、治療効果、結果が重視されはじめると、いたわりや畏敬、情緒などは必要なくなります。
本当は、それらによって治癒が促されるのですが……。

という訳で、実のところぼくが行っているのは。
国家が認めるあん摩マッサージ指圧師免許や医業類似行為や治療効果などとはまったく無関係な、慰安の技としての情緒的按摩なのです。
(二次的に治療効果があったり治癒が生じたりはしますが、それは二次的なこと)


タイトルを"其の壱"としましたが、つづきはあるのでしょうか。笑)

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