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2006/12/31

古法按摩の手技

日記を確認してみたところ。
taironさんに触発されて、軽擦法を取り入れはじめたのが去年の終わり。
つい最近はじめたように思っていましたが、もう一年以上試していたのですね。
そして、つい最近取り入れはじめたのが柏打法。
思ってみれば、軽擦法も柏打法も、由緒正しい按摩です。
というよりも、より古法按摩的手技なのでした。

軽擦法中心の按摩は、おそらく江戸中期「導引口訣鈔」以前の按摩なのだと思います。
江戸後期に出た「按摩手引」の頃には、既に現代按摩と同様に揉む手技が中心になっていますから。
柏打法などの曲手は、はじめて書物に登場するのが「按摩手引」なので、こちらは江戸後期になってからのもの。
軽擦法とは、要は「撫でさする」というとても原初的な手技ですが、これは江戸期以前からの日本独特な手技のように思われるのです。
記紀には、素戔嗚尊の妻、櫛名田比売の両親として「あしなで」「てなで」という名前が出てきますが、これは治療法が名前になったとも考えられ、また、出典は不明ですが、我が国の医祖のひとりとされる少彦名命に関して
>すくなひこなのにが手にて、なでればおちるどくのむし、おせばなくなる病のちしほ、おりよさがれよいではやく

という古歌も伝えられているので、「撫でさする」手技はかなり古くから行われていたのでしょう。

「導引口訣鈔」の「導引根源の訓」の中に
>「垣の一方を見る」とは、外から見て内を知ること、病状を見抜き覚り知ることだ。

とあるように、按摩の根源的目的のひとつは、体表から身体内部の状態を覚り知ることなのですが、軽擦法のみで身体内の状態を知ることが出来ます。
体表をさすること、それにより皮膚や皮下組織の状態だけではなく身体内部の弾力や硬さを感じ取る。
それは、撫でさすることに伴う微妙な身体の揺れやたわみ具合によってもたらされます。

揺れや波紋、振動、たわみ具合を感じ取ること。
これこそが操体法の指揉みや揺らしの根源的目的だと思ってきたのですが、古法按摩の中にも見出すことが出来たのは、不思議なようでもあり極く当たり前のことでもあるようにも思います。
そして、撫でさするに加えて柏打法です。
こちらは、よりダイレクトに振動させる手技であり、その振動は体表に拡がり体内に浸透します。
その柏打の振動により、周囲や身体内部の状態を覚り知る。

試みはじめたばかりなので、感覚の網の広げ方はまだまだ狭いのですが。
いずれも魅惑的な手技たちです。

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コメント

はじめまして
撫でさすることは科学的に証明されています。が、東洋式と西洋式には違いがあります。心臓から末端になでる東洋式と末端の手先足先から心臓に向かう西洋式と大まかに言われています。
症状によってどちらが有効なのか興味深いことですね。

投稿: 心象仙人 | 2006/12/31 18:45

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