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2006/04/10

独り按摩・頭部

taironさんという友人に「さらさらと」さする按摩を教えてもらって以来、実際の治療の中に「さらさらと」を取り入れはじめたり、テレビを見ながら自分で自分の体に「さらさらと」してみたりしていました。
いや、しかし。
自分でやる「さらさらと」、これがまた非常に気持ち良く、なおかつ効果的なのです。
「いつか、患者さん用にテキストでも作ろうかな」などと思っていた今日この頃、貝原益軒の「養生訓」をたらたら読んでいたら、とても似た導引按摩が紹介されており。
養生訓にあったものにぼくがやっていたものも加え、テキストもどきβ版を作ってみました。
興味がある人は是非やってみて下さい。
けっこうイケルです。(^^)

最終的には全身の独り按摩を作るつもりですが、取り敢えずは頭部だけでもアップしてみるテスト。
続きはいずれまた。


ここで紹介するのは、ディスプレイを長時間見続けた後のちょっとした休憩時やテレビを見ながらなど、気軽に出来るセルフ・マッサージ「頭部の独り按摩」です。
「独り按摩」は、古くは「導引」や「自行按摩」などとも呼び、ここでのやり方は江戸時代の貝原益軒による養生書「養生訓」に記されている導引按摩を参考に構成してみました。

最初は、実際に首や肩が凝った時にではなく、息抜きや休息時の慰安、リラクゼーションとして楽しんでみて下さい。
特に凝り感に悩まされていなくても、実際に独り按摩を行ってみると非常に気持ち良くなるのがわかると思います。
また、夜、テレビを見ながらでも独り按摩を行い、自分なりに気持ちの良い所を気持ちの良い程度にじっくりと行えれば、翌日の起床時にはいつもとは違った爽快感と共に起きあがれるのがわかると思います。

ここで行う独り按摩は、技術やテクニカルな部分にはまったく重きを置きません。
というより、按摩やマッサージに関する技術的なことはスッカリと忘れてしまいしょう。

ここでの一番大切なポイントは

  気持ちよさを感じること
  気持ちよさを味わうこと

これしかありません。
身体を揉みほぐしたり、撫でたり、さすったりすることが重要ではないことをしっかりと心に刻んで下さい。
働きかける対象は、身体ではなく感覚、これです。

もし独り按摩を行っていて、十全に気持ち良さが味わえれば、確実に心身はゆるみ、潤います。
もし何らかの痛みや症状があったとして、それらが緩解していくのが実感として理解出来るかも知れません。
まずは、気持ち良さを味わってみること。
そして気持ち良さを味わうことが、どのような結果を心身にもたらすのか、探求してみましょう。

繰り返しに為りますが、注意点、留意点をあげておきますね。

  • 1.独り按摩は治療ではない。

  • 2.身体を緩めようとしたり、揉みほぐそうといないこと。

  • 3.顔の部分を按摩する時は、乳液やオイルを使うと肌を傷めません。

  • 4.兎にも角にも気持ち良く行うこと。

  • 5.撫でる強さ、揉む強さもその時に一番気持ちの良い強さでおこなうこと。

  • 6.痛みを伴う按摩は絶対にしない。

  • 7.もし手順にある按摩が気持ち良くなかったり、不快、痛みを伴う場合は次に移りましょう。

  • 8.気持ちが良くて同じ部分をもっと行いたい場合は、満足するまで行って下さい。

  • 9.ここに紹介する手順は大まかな地図だと思ってください。地図を見ながら実際に自分の感覚を散歩しはじめたら、地図には書いていない気持ちの良さそうな場所があれば、積極的に足を(実際には手や指を)のばしてみて下さい。

以上のことに留意して行えば、たくさんの豊かな結果がついて来ますよ。(^^)

□□ 百会の按摩


頭のてっぺん(百会)に両手四指先の腹の部分を当てます。
指で頭皮をこすらないように、指先を頭皮に密着させたまま円を描くように頭皮をズラしましょう。
頭皮の遊びの範囲内で、出来るだけ大きくゆっくりと動かします。
右回し、左回し、3~4回づつ。


□□ 頭部をなでる


後:頭のてっぺんに両手の平を並べて置き、頭の後を撫でてゆき首の横から前の方に滑らせます。
3~4回。

 


横:頭のてっぺんに両手の平を並べて置き、頭の両側面を下に撫で下ろします。
3~4回。

 


前:頭のてっぺんに両手の平を並べて置き、頭から顔を撫で下ろします。
3~4回。

 


□□ こめかみと頭部の手櫛


こめかみに両手四指(または母指と小指を覗く三指)の指先を当て、後頭部まで櫛で髪をすくように滑らせます。
3~4回。

 


参考


耳の後に両手四指(または母指と小指を覗く三指)の指先を当て、頭の付け根(頭部基底部)部分を両手指が触れるまで横から後まで櫛で髪をすくように滑らせる。


□□ 目の周りと目頭をなでる(目に強い圧がかからないように、優しく)


眼窩の上際をなぞるように、中指で内側から外側に撫でます。
3~4回。

 


参考


目頭から眼窩の内側上縁を中指で掘るように滑らせます。
3~4回。

 


眼窩の下際をなぞるように、中指で内側から外側に撫でます。
3~4回。

 

10
尾翼際に示指と中指を並べて置き、頬骨の一番高い所まで撫でます。
3~4回。

 


□□ 耳の按摩

11
耳の付け根を示指と中指で挟み、上下に撫でます。
上下に撫でながら少しずつ挟んだ指を少しづつ耳先(顔から離れるように)にずらし、上下に撫でつつまた耳の付け根に戻るように繰り返します。
往復3~4回。

 


□□ 首の按摩

12
左手を首の後ろに回し頭の付け根部部に当て、手根(手の平の手首寄り膨らんだ部分)と四指先で首を掴むように揉みます。
一度掴むように揉んだら、手根部を首横(前側)にずらし掴むように揉み、次に手根部が首の前に当たるようにずらして掴むように揉みます。
これを3回~4回。

左手での按摩(この後右手で同様に按摩)
 

13
次に首に当てた手を少し下(頭から肩寄りに)にずらして、「12」と同様に3~4回行います。

14
「12」を同様に右手で3~4回。

15
「13」を同様に右手で3~4回。

以上で独り按摩、頭の部は終わりです。
やり足りない部分や、もう一度繰り返してみたい部分があればやってみましょう。
ただし、あまりやり過ぎないように。
多くやれば良い、というものでもないですから。
指針はあくまで自分の感覚。
「これで充分かな」と感じたら終了です。


□□ 終了の伸び

「あぁ、満足」と感じ、独り按摩が終了したら1~2度自由に気持ち良く伸びをしてみましょう。
これで効果が全身に浸透します。(^^)

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