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2006/04/15

「病」「病気」という言葉

「俚言集覧」(「諺苑」を基礎に江戸時代の方言・俗語・俗諺を集めた国語辞典ようなもの。)を調べていたら少しだけ記述が。
デジタルデータ→近代デジタルライブラリー

「やまひ」
・病足に腫足〔和歌民のかまと〕
  病足にハレ足〔爾雅釋訓〕
・病なをりて醫(くすし)忘る
・疾に主なし
・疾の入れ物はからだ
・病の生ずる多くは暑中に在り
・疾は口から入り、禍は口から出ず〔萬葉集五〕山上憶良
・疾は身のほうけ〔世話盡〕○病ホウケ
・疾て醫をしる〔左傳〕
・病身より見る目〔毛吹草〕病目よりみる目
・病目に茶を塗たやうなひより〔和歌民のかまと〕病目に茶を、塗りもせすくもりかちなるそら色はなかめかちなる宇治の山道
・病目につき目

「病足にハレ足」は、「弱り目に祟目」や「泣っ面に蜂」的な言葉なのでしょうか。

ところで「病目に茶を塗ったような日和り」って、どんな日和り?
その下の歌を適当に書き直すと。
「病目に茶を塗りもせず、曇りがちなる空色は、眺めがちなる宇治の山道」。
病目に茶を塗ってもいないのに曇りっぽい空色は……、て感じなのかしら。
てことは、「病目に茶を塗ったような日和り」って、曇ったくすんだ日和り、みたいなことか。

と、「病」という言葉を調べようと思った本来の目的から離れてしまったけれど。
面白いので、メモとして残しておくことに。

でも、ひとつ収穫。
「病気」という項目があり、これはちょっと本来の目的にかすっているかもです。

「びやうき」
・病気〔色道大鑑態藝門〕病氣偶人より出たる詞也病人の事に非ず、心にかかる事有て胸の落付かぬ貌(かたち)を云

「偶人」とは「木や土で作った人形。でく。ひとがた。」。

  • 「病気とは人形から出た言葉で、病人のことではない」。

もともとは人形に使う言葉だとして、人形のどんなことを指して病気といったのでしょう。
興味津々ながら、辞書類を見てもわからず、残念。

  • 「病気とは、心懸かりなことがあり胸の落ち着かないかたち、様をいう。」
これは、今読んでいる武術書の「病気」につながる意味なので納得。

病気とは、心懸かり、こだわり、執着。
また、無意識下に抑圧され開放されない、恐怖や怒りといった偏った感情、筋骨の滞り。

こう書くと、まるでニューエイジやセラピー、ボディーワークの話みたいですね。(^^)

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