2017/03/25

「ラーマクリシュナの生涯とその宗教運動」渡邊照宏著

ふぅ~。
出来た。

国会図書館デジタルコレクションの底本画像が薄くて苦労しました。
中には判読不能な単語が二箇所あったのですが、数日がかりの類推に次ぐ類推の果てようやく判明。
一箇所は、丁度何回目かの校正作業中だった「インドの宗教信仰」のラーマクリシュナの該当部分を読んでいて「??!!」と閃いた単語。
こういう閃く瞬間もまた快感^^

というわけで、「ラーマクリシュナの生涯とその宗教運動」復刻版が目出度く出版となりました。
興味のある方は、是非とも壮絶なラーマクリシュナの生涯と、人類の宝ともいえるそのメッセージを読んでみてください。

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〔復刻版〕ラーマクリシュナの生涯とその宗教運動 800円

ラーマクリシュナは、幼少の頃より時折三昧(サマーディ)に入ることがあったのですが、長年にわたる激しい献身(バクティ)と苦行の末、ついに梵(ブラーフマン)に至ります。

■本書より

かくして、彼の精神を支えていた最後の足場が放棄され、忽ちにして、その精神は、無分別三昧の底なき深みに真っ逆様に沈んで行った。
「宇宙は消滅した。空間それ自体がもはやない。はじめの中は、思想の影が精神の暗い深みの中に浮かんでいた。これらが融け去り、あとには、我の意識の単調な鼓動が残った。次にそれも亦止まった。『実在』の他は何も残らなかった。魂は我の中に失われた。二元論は消去された。言葉を超え、思想を超えて梵に到達した。」

それにしても、インドという国はエソテリック(秘教的)で国全体がミステリースクールみたいな国です。
ラーマクリシュナがサマーディに至るまでに、二人のグルがやって来ます。
最初のグルは、助力が必要な三人の探求者を探す使命を持った人で、その最後の三人目がラーマクリシュナ。
ネット検索したり求人広告を出すことなくw、必要な時に必要なグルが現れる・・・。

確かOSHOには三人のグルが・・・、う~ん、OSHOの場合はグルというよりも見守り役とか友人的なものだったような・・・。
なにはともあれ、インドは不思議で怖ろしい底力を秘めた国です。

その後も修業は続き、イスラム教やキリスト教の深奥を窮めることでも梵(ブラーフマン)に至ることを体験し、すべての宗教の目的は一であると身を持って体現。

ラーマクリシュナの死後、弟子であるヴィヴェーカーナンダが1893年シカゴに於ける宗教会議で行った講演は、現代にこそ響いてほしいメッセージ。

■本書より

基督教徒はヒンドゥーや仏教徒になるべきではない。ヒンドゥーや仏教徒は基督教徒になるべきではない。
併し各人は、他の人々の精神を同化し、しかも、自分の個性を保存し、且つ生長の法則に従って生長しなければならない……
若し宗教会議が世界に対して何か示したことがあるとするならば、それはこういうことである。
即ち、その会議は、聖性、純粋、及び慈悲ということは世界におけるどの教会の専有物でもないこと、及び、何れの組織も、最も高い人格を持つ男女を生じたということを、世界に対して証明したのである。
この証拠があるにもかかわらず、若し誰かが、唯自分の宗教のみが存続し、他の宗教は破滅すると夢想するならば、私はその人を心底から憐れみ、彼にこういう事実を指摘しよう。
それは、たとい彼が抗議しようとも何れの宗教の旗幟(きし)の上にも間もなく『助けよ、闘うな』『同化であって破壊ではない』『調和と平和とであって不和ではない』と書かれるであろうということである。

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2017/03/09

東亜研究所刊「インドの宗教信仰」復刻版

一年越しの「インドの宗教信仰」復刻版がやっとこさ出版。
長かったw

国会図書館デジタルコレクションの底本画像が、文字が小さい上にかなり不鮮明だったため、タイピングや校正で視力がかなり落ちました。(^^;
またビジョントレーニング体操をしないと・・・。

ところでこの本、とっても面白かったです。
ヒンドゥー教って、綿々と続く伝統的宗教だとばかり思っていたのですが、時代によって次々新たな教派が出来たり、かなり大きなうねりを持つ宗教なのですね。
この辺のあいまいさや定義のしにくさは、なんとなく中国の道教とも似ている感じがします。
宗教運動がイギリス統治からインド独立に向けた社会改革運動と密接なあたり、今回はじめて知りました。
ヒンドゥー各派の歴史のみならず、ブラーフマ・サマージやカビールからグル・ナーナクへの流れ、ラーマクリシュナ、神智学協会の存在なども興味深いです。

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〔復刻版〕「インドの宗教信仰」東亜研究所 1,000円

【目次】
・例言
・序論
・第一篇 印度固有宗教
  第一章 印度教
   第一節 「印度教」の名稱
   第二節 發達史
    一、起源 二、婆羅門教の思想 三、婆羅門教の制度 四、革新的思想の勃興と婆羅門教の衰微 五、婆羅門教の復活と印度教の興隆
   第三節 現代印度教
    一、概況
    二、婆羅門教系統
     1 ヴィシュヌ派 ヴィシュヌ崇拜の發展
      支派(イ)ニンバールカ派 (ロ)マドヴァ派 (ハ)ヴァルラヴァ・アーチャールヤ派 ヴィシュヌスヴァーミン派 (ニ)チャイタニヤ派 (ホ)シュリー・ヴァイシュナヴァ派(ラーマーヌジヤ派) サーターニ派 (ヘ)ラーマーナンダ派 (ト)マラーターのバクタ派 (チ)マンバウ派 (リ)ナラシンハ派
     2 シヴァ派 シヴァ崇拜の發展
      支派(a)パーシュパタ派 (イ)カーパーリカ派 (ロ)ゴーラクシャナータ派 (ハ)ラセーシュヴァラ派 (b)アーガマ派 (イ) シヴァ・シッダーンタ派 (ロ)タミルのシヴァ派 (ハ)カシュミールのシヴァ派 (ニ)ヴィーラシヴァ派(リンガーヤット派) (c)其他の小分派
     3 シャークタ派 性力崇拜の發達 聖典とその内容 分布とその影響
       左道派(ヴァーマチャーリン派) 右道派(ダクシナーチャーリン派) 誠信派
     4 サウラ派
     5 ガーナパティヤ派
     6 スマールタ派
    三、 革新思想 1 總説 2 各説
      (a)カビールとその影響 (イ)カビール派 (ロ)ダードゥー派 (ハ)ラール・ダース派 (ニ)サトナーミン派 (ホ)バーバー・ラール派 (ヘ)サード派 (ト)チャラン・ダース派 (チ)シヴァ・ナーラーヤナ派 (リ)ガリーブ・ダース派 (ヌ)ラーム・サネーハ派 (b)ブラーフマ・サマージ (c)アールヤ・サマージ
  第二章 シク教
   一、シク教略史 二、シク教の教義と教團 三、シク教の現状
  第三章 耆那教
   一、耆那教の發達 二、教義 三、聖典 四、教團 五、耆那教の改革運動 六、耆那教の現状
  第四章 佛教
   一、佛教の變遷 二、佛教の教義 三、現代印度の佛教 四、佛教の復興運動
・第二篇 外來宗教
  第一章 ゾロアスター教又はパーシー教
   一、概説 二、ゾロアスター教の改革運動 三、ゾロアスター教の現状
  第二章 囘教
   一、囘教の傳播 二、囘教と印度人 三、教團の變遷 四、印度囘教徒の現勢
  第三章 基督教
   一、基督教の傳播とその影響 二、基督教の現状
  第四章 猶太教
   一、印度の猶太教徒 二、猶太教徒の現勢
・第三篇 其他の宗教信仰
  第一章 原始部族の宗教
  第二章 新興宗教
   一、初期の運動 二、ラーマクリシュナ教會 (イ)ラーマクリシュナ・パラマハンサ (ロ)スヴァーミー・ヴィヴェーカーナンダ 三、神智教會 (イ)ブラヴァツキィ夫人とオルコット大佐 (ロ)ベザント夫人とレッドビーター 四、バーラタ・ダルマ・マハーマンダラ 五、全印度潔齋協會
  第三章 セイロン島の宗教


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2017/02/23

Kindle〔復刻版〕盤珪禪師

これまで旧字体&旧漢字の本は新字体&一部新漢字に改めて復刻していましたが、今回のKindle『〔復刻版〕盤珪禪師』は、すべて原文のまま旧字体&旧漢字で製作しました。

繁体字テイストの旧漢字を探すのが意外と大変で、最終的に「尊」の旧漢字(上が「やつがしら」というもの)だけは見つけられず。orz

ともあれ、富士川游撰著、新撰妙好人伝第十二編「盤珪禪師」が販売開始になりました。

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〔復刻版〕盤珪禪師: 富士川游 撰著 (500円)

富士川游といえば、按摩関連の歴史について調べるにあたってお世話になった「日本医学史」の著者で、日本医学史の大先達としてしか知らなかったのですが、仏教書もけっこう出しているんですね。
今回はじめて知りました。

盤珪禅師は、苛酷な修業の果て、死ぬ寸前ぎりぎりの所で「不生の仏心」を悟り、その後没するまで、修業や禅の型にはまることなく、「不生の仏心」のままでいることを唱導し、方言交じりの親しみやすい言葉で広く一般庶民に法を説いたお方。

この富士川游撰著の「盤珪禪師」は、そもそも「新撰妙好人伝」という念仏者の宗教的生活に関するシリーズの中の一冊で、自己意識、私といった思慮分別を離れた所に在る盤珪禅師を紹介しています。


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2017/02/08

〔復刻版〕「自彊術」中井房五郎著発売

自彊術創案者中井房五郎氏自身による著書「自彊術」のKindle復刻版が発売になりました。

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〔復刻版〕自彊術 360円


実は同書のKindle復刻版は既にAmazonから発売されており、今回のAmazonへの出版申請が通るかどうか不安でした。
とはいえ、既出の「自彊術」Kindle復刻版は国会図書館デジタルコレクションの画像転載版であり。
今回復刻したものは、国会図書館上の「自彊術」解説画像を修復修正した上で更に文字起こしを行い、あらたに再編集した復刻版。
「おそらく通るであろう」という見込み発車だったのですが、最終判断はAmazon次第なわけであり。
何はともあれ、通ってよかった^^

実は、中井房五郎著「自彊術」は、大正5年初版の相当古い本。
国会図書館に掲載してあるものも、かなり汚れやしみ、かすれ等あり、解説画像も本来ならばかなりカッコイイ絵なのに台無しになっているし、一部判読不能な文章もあったりして。
「せっかくの自彊術創案者自身の著書をなんとか回復させたい」という思いで復刻したのでした。

解説画像は思いの外カッコよく修復修正出来たのでかなり満足。


自彊術創案者中井房五郎
自彊術は大正5年、大文字大元氏の一言をキッカケに、天才的治療家中井房五郎氏によって創案されました。

中井房五郎氏について、十文字大元氏の著書(風戸勝三郎筆録)「自彊術の眞髄」より
==================

我が自彊術を創案した中井先生は、確に神秘的超人と謂うべき霊智霊能を具有した人であるというても、敢えて間違いは無かろうと思う。何となれば、先生の明敏なる頭脳は、疾患の所在と根源とを透視して誤り無きことは、恰も明鏡で物を照らすが如くであり、又其の驚異すべき治療法は、万病を駆逐し盡して餘蘖(よげつ)だも留めしめない。即ち天下の名医に見放された痼疾でも、先生が診て治ると断定したものは、必ず治るのである。私は大正三年以来、先生に親炙し、その事実の幾百を知って居る。また斯くいう私も、先生の霊術によって救われた一人である。
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自彊術の誕生
この自彊術がどのようにして生まれたのか、その経緯を上記同書から引用。
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先生の治療法が、段々世間に広まると共に、病者は蝟集(いしゅう)するという有様であった。然るに当時、先生は助手も置かず、只一人で診療して居られたのであるから、其の治療に預かれる者は、毎日数十人に制限された。そこで、態々(わざわざ)遠方から来た患者でも謝絶され、空しく帰る者が日に幾人もあり、治療を受けさせたいという病人があっても、如何ともすることが出来なかったのである。そこで私は、或る日中井先生に向かい、私共の如く、先生の治療に預かって居るものは幸福であるが、此の幸福を享(う)けられない彼の病者の心情を察すると、実に情に於いて忍びないものがあるから、門弟を養成なさるか、或いは先生の治療法に代わるべきものを作られては如何ですか。と、諮(はか)った。先生は、それなら一ツ、自分が多年実験した健康法があるから、それを教えようと、いうことになり、即座に示されたのが、三十一種の運動から組み立てられて居る体操法であった。
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自彊術の効果
次に自彊術の効果を、松平康国著「予の実験せる自彊術」の中から、中井先生の言葉を記者が筆記したものを引用。
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この私の法と術とで、全身の各部分や組織、各機関の運動や活動をこの程度までという適度な範囲に限って、骨格なり筋肉なり内臓の諸機関なりを、自由自在に働かせてゆけば、其の人の身体は必ず人間の成育に最も自然な、そして極めて適当な体温を保つことが出来て、ついにはその人の心身共に自由自在となり、身体の運動は飛鳥の如く軽快となり、心神の活動は霊妙なものとなって、更に進めば自由に透視も出来るまでに進むことが出来るのであります。
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自彊術の動きや方法論に猛烈に興味がありながら、まだ一度も自彊術を試していません。(^^ゞ
三十一動すべてを通してやらないと意味がないらしく。
三十一も・・・。
とはいえ、近々試してみることにします。

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2017/02/06

「霊療術聖典」十五霊療術各分冊(150円)発売

「霊療術聖典:斯界権威十五大家」の十五霊療術それぞれ各分冊を発売しました。
「十五全部はいらないし」「一個だけ読みたい」という方にお勧め。
各分冊150円です。

人体放射能療法(松本道別)
霊学療法(關昌祐)
清水式精神統一療法(清水英範)
順性療法(伊東淙㟫)
全能精気療法(溝田象堂)
高木式断食霊療術(高木秀輔)
大気養法(三田善靖)
野口法(野口晴哉)
太霊道霊子術(田中守平)
洗心流霊気療法(松原皎月)
病元全療術(澤田進幸)
生道霊掌術(大山霊泉)
森式触手療法(森美文)
小野式血液循環療法(小野乃布子)
霊気と仁術 富田流手あて療法(富田魁二)

各霊療術のぼくの個人的感想というかメモを。

■1.人体放射能療法(松本道別)
野口整体の野口晴哉氏も師事した松本道別氏の人体放射能療法の中には、現在も野口整体に受け継がれている「邪気の吐出」と同様の方法が「深息法」中の「邪気呼出(はきだし)法」として書かれています。

個人的にはその次に書かれている「数息法」が興味深く、数息観と同様な方法論で、その結果として以下の記述があり、なんだかとってもカッコイイ。
『全く体内に雲霧の様なものが充実し、例えば肺に故障あって気の疎通せざるものも、所謂漆桶(しっとう)を抜くが如く疎通して愉快なること譬えるに物なく、内臓機関の運転は誠によく調節して一切諸病は除かれ、寒夜(かんや)火気なき室内に行じていても体内ホカホカと暖を覚え、精神全く統一して湛然として淵(ふち)の如く、寂漠として意識を絶ち、所謂仏の滅盡定(めつじんじょう)や瑜伽(ヨーガ)の三昨地(サマジ)の境地に入り、自ずから歓喜を覚えるのである。』
というかこの記述、以前書いた記事『川合清丸「無病長生法」数息観を試してみる』で引用した「觀念法第四」とかなり似ていますね。

松本道別氏の技法はこの本でしか知らないのですが、活元に相当する自発動運動は載っていません。
ただ「霊動療法」として、自己暗示により「霊動の起こった手掌が患部を打ち或いは按撫する」方法等はあります。
他に気合法に関する記述が後半を占めています。

■2.霊学療法(關昌祐)
ここでは修養法は書かれておらず、主に霊学療法の施術方法が述べられています。
霊手法、霊喝法、霊眼法、念唱法の他に飲水法、反熱法、食養法など。
關昌祐氏の他書を見ると、修養法としては能動法という太霊道の顕動法を元にしたものがあるようです。
しかし太霊道の名前はいろんな所で見かけるのですが、かなり影響力があったのですね。

■3.清水式精神統一療法(清水英範)
座禅の無念無想の境地には誰でも容易に入れるとする清水式精神統一療法。
そのキモは動揺法にあり、正座して首を前後に動揺し、自然にその動揺が納まって精神統一に入っていくというもの。
「霊療術聖典」中、唯一図解があります。
「太霊道霊子術」にも図解があったらしいのですが、書中で編者が「図解を脱落せしことを、読者諒せよ」と断っていますw

■4.順性療法(伊東淙㟫)
活元治病法が興味深いです。
野口整体の活元に似ていますが、書中では仰臥して行う方法が述べられています。
当時の霊療術界は様々な方法論が互いに影響し合っていたのでしょうね。

■5.全能精気療法(溝田象堂)
精気を旺盛にして、自己や他者を治療する方法が書かれています。
精気を充実させる方法としては、正座して十分間手を組む精気充実十分間行、瞬間充実法など。
精気療法の実験として、目の前に背を向けて立った人を引くように倒したり、相手の身体を自由に動かしたり、思念を感応させたりする実験が面白いです。
手のひらで行う患部識別法や他人治療方式も掲載。

■6.高木式断食霊療術
断食中に霊的療法を施すと、最良の自動車に飛行機のプロペラーと翼を装備したも同様、という高木式断食霊療術。
断食の説明の他に、「霊療術の体得」として、霊動を起こすための修養法を記載。
断食による各反応症状に施す霊療術も解説。

■7.大気養法(三田善靖)
「当代無比の大神通力者」と呼ばれた三田善靖氏による大気養法。
下腹部に気力を充実させる為の調息法を詳細に解説。
大気養法の調息法を行い下腹部に気力が充実すると『其の呼吸は単に呼吸器のみの呼吸ではなく、全身の毛穴より宇宙の大気を呼吸する状態に至るのである。茲に於いて精神を統一すると共に、其れを熾さかんに活躍せしめて、神霊の実在を認識し、神人合一の域に到達して、久遠の自己即ち霊的生命を自覚するのである。』とのこと。
個人的には「精神統一法」中に書かれている精神旅行が面白そう。

■8.野口法(野口晴哉)
言わずと知れた野口整体の旧名「野口法」。
十五霊療術中、修養法や治療法に関する記述はなく、ひとつだけ異彩を放っています。
『いのちは全し。
 冒されず、狂わず、欠けず、破るることなし。之が本当のいのちです。
 いのちの真の相を悟ると、人はその時から絶対の健康となるのです。』
『したいからしたのだ。したくないからしなかったのだ。「ねばならぬ」そんなものではない。断じて私はいのちの欲するがままに生きて、自然と調和し、世に適応し、求むるままに生きて、道を外さない。
 ただ楽だ、嬉しい。』
十五霊療術中、一番タイピングや校正が楽しかったのが野口法でした。

■9、太霊道霊子術(田中守平)
一応著者は田中守平となっていますが、当時既に田中氏没後で本書は太霊道小倉別院の中川喜久馬氏の援助により記されたとのこと。
「太霊道」「田中守平」といえば霊療術を調べていると必ず出て来る名称で、その影響力はかなりのものだったらしく、田中守平は当時「霊界の三傑」のひとりとされていたようです。
出生地や年代、その家紋等から臼井式レイキの源流ともいわれているらしいです。
各所に影響を与えた顕動修法が詳しく解説されています。

■10、洗心流霊気療法(松原皎月)
霊気を充実させるための洗心流霊気吐納法が他に比して「最も合理的」とのことですが、そんな気がしました。
けっこうシンプルな合掌呼吸法で、たまに試しています。
「霊気能力試験法」として、「5.全能精気療法」の精気療法の実験と同じような試験法が記載されていますが、こちらの方が応用例豊富。

■11、病元全療術(澤田進幸)
ここに出て来る「邪気吐出法」は「1.人体放射能療法」の「邪気呼出法」や野口整体の「邪気の吐出」とほぼ同様のようです。
「観念息」は「10、洗心流霊気療法」の「霊気吐納法」とほぼ同様。
「顕動と潜動」の項が興味深く、顕動は太霊道的な霊動で粗い波動、表面的。
潜動は繊細な波動故に深部まで達すことが出来、他者治療には潜動を用いなければならぬとのこと。

■12、生道霊掌術(大山霊泉)
正座調息から合掌鎮心に移り霊動に至る、その後自己治療。
運気アップ法ともいえる性相改造法もあり、心身一致瞬間鍛練法は若干正体術に似ているかも的な瞬間脱力法。
心霊光線直接発顕法は全身を震動させる方法で、他方面に効能あるとのこと。
気持ちよさそうなのでやってみたいと思いつつ、まだ試していないw
「5.全能精気療法」や「10、洗心流霊気療法」でも書かれていましたが、ここにも心霊光線の実験として種々の実験法が書かれています。

■13、森式触手療法(森美文)
「治療即祈祷」を謳い、祈りに重きを置く森式触手療法。
この本では特に左右の手を使い分ける診断法を強調しています。

■14、小野式血液循環療法(小野乃布子)
十五霊療術家の中で唯一の女性霊療術家。
この本では敢えて修養法は書かれておらず、詳細な触霊法(施術法)が述べられています。

■15、霊気と仁術 富田流手あて療法(富田魁二)
臼井式霊気を学んだ富田魁二氏による手あて療法。
霊気の発霊のための五日計画が詳細に記され、自己治療法も記載。

以上はあくまでぼくの個人的なメモとして。

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2017/02/04

Kindle復刻版「霊療術聖典: 斯界権威十五大家」

ふぅ~。
やっとKindle復刻版「霊療術聖典: 斯界権威十五大家」の出版に漕ぎ着けました。

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〔復刻版〕霊療術聖典: 斯界権威十五大家 1000円

原書が332ページもあり、これまでの復刻版で一番分量の多い本。
校正だけで一ヶ月以上もかかってしもたw

タイピングから校正も含めて3、4回は読んでいるのですが、かなり勉強になりました。
これから、いち読者としてじっくり読むつもり。

しかし、日本に気功が入って来るかなり前の大正時代。
すでに気功療法にも似た手あて療法や遠隔治療、鎮魂帰神法的というか自発動功的なものや、合掌呼吸法法みたいなものがあったんですね。
あらためてしみじみ。

ともあれ目次を列挙しておくことに。

■斯界権威十五大家「霊療術聖典」
序に代えて
凡例
一、人体放射能療法(松本道別)
 深息法 数息法 霊動法 霊動療法 観念法 観念自動法 観念硬柔法 気合法 整腹気合法 打込気合法
二、霊学療法(關昌祐)
 霊手法 霊喝法 霊眼法 念唱法 飲水法 反熱法 食養法 霊学療法施術の準備
三、清水式精神統一療法(清水英範)
 精神統一の心境 実修法 準備と注意 力を要せぬ運動 其の効果
四.順性療法(伊東淙㟫)
 治療の真理 順性療法の原理 順性療法の実修
五、全能精気療法(溝田象堂)
 精気療法の原理 精気療法の治療方式
六、高木式断食霊療術(高木秀輔)
 断食は最善の霊能開発法 断食者に施す霊療術は極めて有効 断食の指導法 霊療術の体得法 断食の反応と霊療術
七、大気養法(三田善靖)
 調身法 調息法 胆錬吸収の実習方法 胆錬呼吸実習中の観念 神呼吸法 精神統一法 反省と感謝
八、野口法(野口晴哉)
 (一)はじめ (二)健康の実相 (三)全生の道 (四)むすび
九、太霊道霊子術(〔田中守平〕中川喜久馬)
 精神の安立と肉体の健康 霊子術の学理 霊子顕動作用 霊子顕動作用修得上の心身の準備 肉体の準備 時刻の注意 座式顕動作用 座式の型式
十、洗心流霊気療法(松原皎月)
 霊気の治療的活能 霊気能力充実法 霊気放射法(治療法)
十一、病元全療術(澤田進幸)
 腹力の充実は健康の泉 霊性の顕現発揮 霊能開発法 正息練丹法 気養精強法 実修法 正息練丹精神統一法 観念息 顕動と潜動
一二、生道霊掌術(大山霊泉)
 修霊療養法 身心統一訓練法 心霊光線発現及び実験法
十三、森式触手療法(森美文)
 祈祷と触手療法 触手療法の治療及び診断 頭部と背部の診断の場合 胸部と背部の診断 腹部と腰背部の診断
一四、小野式血液循環療法(小野乃布子)
 大自然の療能力とは 血液循環療法とは何か
十五、霊気と仁術 富田流手あて療法(富田魁二)
 修養の順序 修得の仕方 自己治療法


「十五もの霊療術はいらない。興味のある一個だけでいい」とか「気軽に繰り返し読むために一個だけのものがほしい(これは自分的要望w)」という人もいるかと思い、現在十五霊療術それぞれ個別の分冊版を準備中(予定価格各150円)。

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2016/12/16

Kindle復刻版「健康真源 正体術」発売開始

正体術Kindle復刻版第二弾「健康真源 正体術」のAmazonでの販売を開始しました。

〔復刻版〕健康真源 正体術: 創始者 高橋迪雄先生 Amazon 700円

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もとは大正15年に神道家、川面凡児氏の書籍を出版していた照国会から出た本。
高橋迪雄氏による正体術の施術(矯正術教授)例が多く収められた貴重な本だと思います。

文体から鑑みて、著者は巻末の「贅語」(※余計な言葉の意)を書いた「蒼溟」という人だと思われるのですが、この人の心霊癖がかなり強い。
というか、所々に彼の心霊的主張が垣間見られ、巻末「贅語」に至っては正体術とは何等関係のない霊異譚を滔々と述べちゃってます。

ちなみに、正体術創始者である高橋迪雄氏の心霊に対するスタンスは「正体術大意」に簡潔に述べられています。

一部の論者中には心霊なる特殊のものが身体以外に在りて、身体の健康を左右するものの如く説くものありと雖も、斯くの如きは心身の渾一的作用を無視するものにして、身体の作用の全部が心となり精神となるを知らざるものなり。

高橋迪雄氏は「健康真源 正体術」出版に際して原稿チェックをしたのでしょうか・・・。

というわけで、かなり癖の強い本ではありますが、取材記事にも似た施術(矯正術教授)例や正体術の成り立ち、健康に関する解説など、興味深い内容満載の本です。


〔復刻版〕健康真源 正体術 創始者 高橋迪雄先生 照国会
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大正15年に照国会より出版された本書「健康真源 正体術」は、各種症例に対する正体術の施術(矯正術教授)風景や高橋迪雄氏が正体術を創始した由来などを掲載。

・本書は国立国会図書館デジタルコレクション所蔵、大正15年照国会発行「健康真源 正体術」を底本とし写真は同書より転載した。
・本電子書籍版では豊里和民氏による5ページほどの跋(あとがき)は著作権の確認が取れないために掲載していない。
・国立国会図書館デジタルコレクション上での該当書籍は「インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開」となっており、跋を除いた本電子書籍版出版にあたって国立国会図書館の許可を得た。(国図電1601044-1-361号)
・旧字体は新字体に改めた。また、旧漢字は一部そのままにしたが一般的新漢字がある場合は新漢字に改め、読みづらい漢字にはルビを付した。なお、現代では不適切な表現と思われる言葉が間々あるがそのままとした。

■目次
・はじめに
・はしがき
・主文の予備たる記述
 -奇妙な事を発明した人
 -実験談片 ▽ 癇癪も癒る ▽ 柔術師の試み ▽ 二十余年の骨折が癒着 ▽ 整体術で無痛安産 ▽ 添乳眠りや椅子寝台の害 ▽ 老提督の疾患暴露 ▽ 大便時の姿勢教示 ▽ 医術対正体術 ▽ 正体と食物の関係 ▽ 偶然に発見 ▽ 角を矯めて牛を殺す ▽ 宛然たる飴細工 ▽ 按摩で悪くした ▽ 禊を了った後と同様 ▽ 自分は真ッ直ぐな積もり ▽ 即時に癒る声の嗄れ ▽ 医師の誤診暴露 ▽ 博士崇拝病 ▽ 邪視も癒る ▽ 疾病の癒らぬ訳 ▽ 発明と霊象 ▽ 枕は有害 ▽ 夏季と正体術 ▽ 正体に悪阻無し ▽ 乱暴な骨格矯正術者 ▽ 癒った癒らぬの争い ▽ 脳溢血症に酒を飲ます ▽ 西洋食の害 ▽ 非医者に非ず ▽ 現今の柔道 ▽ 真似者の功名 ▽ 要帯の効能
・健康真源 正体術
 -第一章:総論 -体の使い方の教え 骨格を狂わす習慣 自然的な体制の維持 食事も体の使いかたの一つ 体の使いかたの要訣
 -第二章:正体の核心 -正体の意義 誤られた体格検査の標準 正体術の効果 正体術の由来
 -第三章:正体の実習の巻 -姿勢矯正法
・附録
 -贅語

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